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もうダメだと思っていたあの店が売上げを回復できた本当の理由

店舗経営では、売上げ増減や、販売戦略などを巡って試行錯誤を繰り返すものですが、こうしたアイデアも行き詰まってしまったら…どこから手を打てばいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、自店の経営戦略の弱みや強みなどを客観的に仕分けし問題をあぶり出す、「SWOT分析」の実践例を紹介しています。

SWOT分析をしてみる

ご存知のように、SWOT分析は、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとったものです。経営戦略を考えるときの問題や課題を整理するためのツールとして使われます。

まず、自社に及ぼす環境の変化を、機会と脅威に分け、その次に、自社の強みと弱みをリストアップ。そのうえで、自社にとっての機会となる環境要素に対し自社の強みをどのように活かしていくかを考えます。この時、脅威と弱みは無視して進めるのが私の方法です。ですから、教科書通りではありません。

そのSWOT分析を、最近実施した講義の中で行いました。その内容をご紹介します。あなたの参考になるかもしれません。今回の講義では、2019年の中小企業診断士二次試験で出題された事例を使いました。起業をしたばかりの小さなネイルショップの事例です。そのお店の概要は以下の通り。

以下、事例にはこの店の置かれている状況がつらつらと挙げられています。それを読んで、私なりにSWOTに分類してみました。

SWOTに分類

機会

脅威

強み

弱み

このような内容になっています。

課題の解決法は

さて、機会、脅威、強み、弱みが整理できました。問題は、その次です。このお店は、今後どんな手を打ったら良いでしょうか。そこで、SWOT分析から「課題」を切り出してみました。すると、課題は次のように考えられます。

といったことでしょうか。もちろん、そのための具体的な方法も考えなければいけません。そこで、このお店がすぐに着手すると良いのはどんなことでしょう。私なら、このように提案します。

これだけのことで、かなりの成果は上がるのではないかと思います。とはいえ、これでお店の本質的な課題が解決されるわけではありません。当面の手を打ちながら、次のことをテーマにしていきます。

そうすれば、さらに業績は上がっていくでしょう。これが、今回のSWOT分析から出てきた方向性です。あなたならば、どんな提案をされるでしょうか。

このような「事例」は、たくさん手に入ります。あなたも、手にした「事例」をもとにSWOT分析をされてはどうでしょう。きっと、問題点や課題を整理する力が向上します。お店の皆さんで、わいわいと議論をしながら行うのも良いです。ぜひ試してみてください。

■今日のツボ■

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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