大手銀行調査で判明「キャッシュレス派の方が貯金上手」の事実

2020.01.29
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大手銀行が行った貯金に関するユニークなアンケート結果が注目を集めています。ライターの本郷香奈さんは今回、「現金派とキャッシュレス派のどちらが貯金上手が」などなど、あおぞら銀行による「キャッシュレス時代の貯金に関する調査」の回答から見えてくるさまざまな「事実」を記すとともに、スマホを使った賢いお金の貯め方を紹介しています。

キャッシュレス時代の貯金の風景 スマホを使った賢い貯め方とは

お正月にお年玉をたくさんもらって、そろそろ貯金しようと思っている子供やその親もいまの時期、多いことだろう。キャッシュレス時代と言われる中でも、お金をためるツールとしての貯金箱はいまだ健在だ。昔ながらの貯金箱はもちろん、デジタル技術を活用した「いま風」の貯金方法もある。

世の中の多くの人たちは貯金に対してどんな考え方を持っているのだろう?そんな疑問に答えてくれるユニークなアンケート調査をあおぞら銀行が行った。その名も「キャッシュレス時代の貯金に関する調査」。昨年秋、全国の20歳から69歳までの男女1,000人を対象にインターネットで調査を行った。

現在利用している貯金方法についての質問では、銀行や証券会社などの「金融機関」という回答が約9割を占めたものの、「貯金箱」を利用しているという回答も約4割あった。これは10人に4人が大人になっても貯金箱で貯金をしていることを示している。

その一方で10人に6人は貯金箱を使うことをやめている。その理由としては、1位が「お金が貯まらなかったから」で、次いで「金額を数えるのが面倒だったから」「貯金できる金額が少ないから」と続いた。

貯金箱をあえて使う理由については、「貯金が楽しいから」と答えた人が20~30代の若年層で多くみられ、20代では約4割に達している。貯金箱でコツコツ貯めるスタイルが若い人に受け入れられていることが伺える。

貯金をめぐる考え方については、「思い描いた通りの貯金ができている」と回答したのが全体の35%だった。さらにこの層で、普段の買い物にあたって自分が「現金派」か「キャッシュレス派」かを聞いたところ、「現金派」が27%だったのに対し、「キャッシュレス派」が40%となっており、キャッシュレス派の方が「貯金上手」であることも伺えた。

今後の貯金について、スマホアプリなどスマートフォンで貯金を管理したいと考える人は20~30代の半数以上に達しており、60代でも31%がそうした意向を持っていた。この結果からは、シニア世代にもキャッシュレス意識が着実に浸透していることがわかる。

「デジタル上で使えるデジタル貯金箱があれば利用したい」という人のうちの貯蓄目標金額については、「3万円以上」とする人が76%もおり、さらに「10万円以上」という人も47%いた。デジタルの貯金箱は自分で金額を数える手間がいらないことや、普通の貯金箱ならすぐにいっぱいになってしまうような物理的な制限がないことなども影響していると見られる。

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