足を乗せるだけ。歩くための筋肉を鍛えるマシンが大ヒットの訳

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新型コロナウイルス感染拡大防止の外出自粛が長引く今、世代を問わず問題となっているのが運動不足。自宅内での運動には限りがあり、多くの方が頭を悩ませているのが現状です。そんな中、あるアイテムが話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』ではMBAホルダーの青山烈士さんが、足を乗せるだけで歩く力を維持することが可能となる「シックスパッドフットフィット」の戦略・戦術を、さまざまな角度から分析しています。

効果を得るには、使用を続けることが前提

今号は、外出自粛で運動不足な方の味方となるアイテムを分析します。

● 株式会社MTGが開発したSIXPADシリーズの「シックスパッドフットフィット

運動不足が気になる方をターゲットに「コアテクノロジー CMM Pulse」に支えられた「足を乗せることで、歩くために必要な筋肉が鍛えられる」等の強みで差別化しています。

1日1回23分。座ったまま、テレビを見ながら、無理なく続けられる手軽さで足に関する悩みを解消できることが、顧客に支持されています。

■分析のポイント

歩く力を維持することは健康的な生活を維持するうえで、非常に重要な要素となることに異論はないでしょう。ですが、在宅勤務や外出自粛など、歩く機会を作りにくい状況では歩く力を維持するのは難しいです。そして、足の衰えが心配になったとして、鍛えなければと思っても鍛えるという行動に移すことは簡単ではありませんし、たとえ行動に移せたとしても継続することが困難であることはおわかりいただけると思います。そういった状況に、まさにフィットした商品が「シックスパッドフットフィット」です。

ポイントとなるのは、効果が見込める、実感できるということと、継続しやすいということになります。やはり、どのようなトレーニングを行うにしても効果が見込めないものには、消費者は手を出さないでしょうし、実感できなければ続けるのは難しいと思います。ですから、SIXPADシリーズの実績が示すように、効果を実感している方が多数いるということは大きな訴求ポイントになります。

また、効果が見込めたとしてもある程度、使用を続けることが前提になりますので、使用することのハードルが高ければ、効果に関心をもった消費者も離れていくでしょう。だからこそ、手軽に使用できること、具体的には、1日23分、座ったまま足を置くだけ、TVを見ながらでもOKという手軽さが、消費者にとっては魅力的な要素になります。継続しやすいからこそ、長期間の使用につながり、効果も得やすくなります。効果が得られれば、商品に対する満足度も高まりますから、商品としての価値が高まっていくわけです。

価格は高価なものですが、上記のポイントに加えて

  • 毎日使うものであるということ
  • 70代のおじいちゃん、おばあちゃん、40代のお父さん、お母さん、10代のお子さんといった3世代で使える、家族みんなで使えるものであること

から、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。少し計算してみましょう。仮に5人家族で一人1日1回、計5回使用されたとして、年間で1,825回。40,000円を1,825回で割ると、22円。つまり、1回あたり22円ということになりますからお得に感じますね(電池代は考慮していません)。

「シックスパッドフットフィット」のヒットにより、類似品も多く出ていますが、SIXPADブランドで安心感があることに加えて、健康増進機器に認定されるなど、第三者からの評価を得ていることが差別化につながっています。

今後の「シックスパッドフットフィット」、ひいてはSIXPADシリーズの展開に注目していきたいです。

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