貧困家庭を多く抱える小学校教諭が明かす児童虐待のリアルな実態

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新型コロナウイルスの影響で休校期間が長引く中、家庭内における児童虐待が問題となっています。子供たちの心に深い傷を残す虐待を防ぐためには、どのような対策が必要となってくるのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で健康社会学者の河合薫さんが、自治体やNPOの取り組みを紹介するとともに、「私たちにできること」を探っています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年5月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

家にいたくない子と苦悩する親のリアル

学校再開が待たれる中、虐待のリスクがあったり、家にいたくない子供にどうアプローチし、支援するかの試行錯誤が続いています。

静岡県内では、4月に起きた児童虐待の認知件数が少なくとも90件以上で、前年同月比で40件以上増加したといいます(15日現在)。また、広島県警によれば、4月に児童虐待の相談受理件数が前年同期より約2割増加していたそうです。

一方、千葉市児童相談所に寄せられた3月の児童虐待疑いの通告が151件と前年同期と比べて28件減少。長期休校の影響により学校で虐待が発覚しにくくなり、潜在化している可能性があると報じられています。

「家にいる」「ステイホーム」は感染拡大を防止するには、必要な対策ですが、「家にいる」=虐待されるリスクが高まる、という現実は悲しすぎます。

ただ、以前、不登校の子どもたちを持つお母さんたちの相談会をした時に、

「夫との関係が悪くなり、ストレスがたまり子どもを叩いてしまった」
「何度言っても約束を守らない子供に苛立ち、暴言を吐いてしまった」

と、後悔を口にする母親が数名いたのです。

人間、誰しも感情をコントロールできず、ついて手が出てしまうことはある。もちろんいかなる状況でも、虐待が許されるわけではありません。

でも、虐待をさせない支援をもっと手厚くする必要もあるのではないでしょうか。

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