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科学者がオススメする市販の「虫除け」はこれ。嫌なカユみにサヨナラ

夏本番の今、少しでも外出するだけで蚊などの害虫に刺されてしまうこと、よくありますよね。そんな時に頼りになるのが『虫除け』ですが、薬局で販売されている物も種類が多く、一体どれを買うのが良いのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、著者で科学者のくられさんが、シチュエーション別に「オススメの市販虫除け」をご紹介しています。

消費者庁も怒る「虫除け」詐欺。本当に効くのはどれか?

虫。自分は飼育しているくらいですが、ダメな人はとことんダメなのが虫です。

というわけで、シチュエーションなども踏まえて、今回はオススメの虫除けを紹介していこうと思います。だいたい大事なのは成分だったりするんですが、それを踏まえた上で、具体的な商品を挙げてみましょう。

似たような名前でも成分が違うことはあり得るので、似たようなのだから、同じメーカーのだから…ではなく、裏書きなんかに書かれている有効成分をちゃんと確認した上でどうぞ。

○ ムヒの虫よけムシペールα
○ キンチョー お肌の虫よけ プレシャワーDF ミスト

ちょっとだけ虫の居るところに出かけるとか、ちょっとキャンプやBBQを…といったかんじでカジュアルな用途で出かける際にオススメなのがこの2つ。

「ムシペール」はディート系の古典的ながら、持ちが良くて、落としやすい…とバランス的に個人的にオススメです。キンチョーの「プレシャワーシリーズ」は新しい虫除け成分であるイカリジンを使っており、カジュアル向けにはこちらもオススメです。

○ フマキラー 天使のスキンベープ プレミアム

2015年に日本で認可された虫除け成分で、ディートよりも刺激性が低く虫除け効果も比較的高い成分にイカリジンというものがあります。

イカリジンは蚊、ブヨ、ダニ、と一般的な不快害虫除けには十分な効果をもっており、ディートは高濃度だと繊維を溶かすことがありますがそんなこともなく、臭いもなく非常に使いやすい虫除け成分です。

フマキラー「天使のスキンベープ プレミアム」はそんなイカリジンを最大量配合している商品なので選んでみました。

ただしイカリジンはヒルに効果が無い他、吸血しないハエのたぐいにも効果が無いので、山奥とかにいく場合は使えないこともあることは知っておくとよいでしょう。

○ ムシペールα30

2016年にディートの配合上限が改正され30%の虫除けスプレーが発売されだした。その中でも特にキャンプ愛好家に人気なのがこの「ムシペールα30」。個人的にノンガスタイプがオススメで、30%はスプレーで噴霧するとかなり広範囲にミストがとぶのでうっかり気管に入るとかなりムセるからです。

またズボンなどの衣類に噴霧しておけば春秋の恐怖のツツガムシ対策にもなります。

○ ヤブ蚊バリア アースジェット ヤブ蚊屋外用 虫こないアース 玄関灯・外壁に

山奥に分け入るときに衣類やリュックサック、テントなどに使うと絶大な虫除け効果があるのがコレ。

成分はトランスフルトリンというバキバキのピレスロイド系殺虫剤なので、山の中でむやみに使うのは環境破壊になりかねないのでほどほどに。あくまでテントやブーツといった備品に吸血虫がたからないようにすることが目的で、ヒルやマダニにも有効なのでディートとあわせて山深いところで野営するときに持っていくと心強い。

○ ハチノックS

最後、山やキャンプとなると荷物が制限されるので、そんなときに大きな殺虫剤はもっていかないし、かといって必要になることもある…プラレトリンという即効性ピレスロイドが入っておりボトルが小さいためポケットなどにすっといれておけるのでふいにアブが襲ってきて!みたいなときにめちゃ使えます。

自然の中で殺虫剤を使うのはあまりよくないので、あくまで最小限で。

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シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。

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【著者】 くられ 【発行周期】 週刊

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