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NYダウ800ドル超の急落は想定内。株式市場でよくあるパターンとは?

3日のニューヨーク株式相場は807ドルの急落となりました。大台の3万ドルを目前に驚きの声も上がっていますが、「実はこうしたパターンはよくある」と語るのはメルマガ『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』連動メルマガの著者でコンサルタントの児島康孝さん。どういうことなのでしょうか?

3万ドル直前、NYダウが急落

9月2日には2万9100ドルとなり、ついにNYダウは、3万ドルの大台突破か?という雰囲気でしたが、日本時間の先程、NYダウは807ドル安、2万8292ドル(3日終値)となりました。

中国とインドの国境付近の動きが気になるものの、大台を前にしたこのようなマーケットの動きは、比較的よくあります。

NYダウ 15分足(SBI証券提供)

つまり、みんなが、いよいよ大台超えか?と、注目するわけですが、みんなが注目しているということは、買っている人は誰もいないに等しい状況というわけです。

これが、なかなか、あたりまえの話ではあるのですが、マーケットの中にいると気づかないのです。

みんなが、傍観すれば誰が買うのか!?

こういう状況が起きて、模様眺めの中で急落し始めるパターンがあるのです。

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IT株の影響が増している

そして先日、NYダウの銘柄入れ替えについてお伝えしましたが、現在のNYダウは、アップルやグーグルなどの値動きの影響が大きくなっています。

こうした企業の株は、上がるのも早いですが下がるのも早いです。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

ですから、勢いよくNYダウが3万ドルに向かっていても、急に変化することもあるわけです。

こうした状況の中で、807ドルの急落が起きた、ということでしょう。


よくある「目標地点」の直前での変化

株式市場や為替市場では、大台やチャートの節目の直前で変化することが、しばしばあります。

これは先に述べましたように、需給の影響が大きいのだと思いますが、トレーダーの中には目標水準を決めても、その直前で利益確定をする人もいます。

つまり、みんなが目標到達を待っている状況は、需給の関係から反転リスクが相当あるということです。

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これは、なかなか、実際は分かりにくいのですが…。

NYダウの3万ドルを直前にした今回の動きは、こうしたパターンの可能性が高いですね。

image by: Shutterstock.com

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1988年神戸大学卒。独立UHF局、TBS系、FNN系などで報道記者、カメラマン。 ニューヨーク金融情報、FRB・ECBなど中央銀行の動きをウォツチ。 最新経済情報や、欧米勢力の動きを伝え、まぐまぐマネーボイスにも寄稿中。

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【著者】 児島康孝 【月額】 ¥330/月(税込)、初月無料 【発行周期】 毎週 金曜日 発行予定

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