年間に1万件も発生!? なぜ証券会社は株を「誤発注」してしまうのか?

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構造計画研究所<4748>の株価が25日、突然急騰して投資家を驚かせました。原因は証券会社の発注ミス。これに関して、無料メルマガ『ハロー株式』で、興味深い話が紹介されています。

いきなり前日比9%高!原因は発注ミス

25日の構造計画研究所の異常な動きは、みずほ証券による注が原因だったことが明らかになりました。

25日の取引開始時、みずほ証券が構造計画研究所の買い付けで指し値注文を入れるべきところを成り行きで注文してしまい、結果、構造計画研究所は前日比239円高で寄り付きました。大引けは前日比17円高と、始値から200円超下げています。

構造計画研究所<4748> 15分足(SBI証券提供)

構造計画研究所<4748> 15分足(SBI証券提供)

注文時の発注発注ミス)は珍しいことではありません。証券会社は年間で1万件を超える発注ミスを起こしていると言われ、公表されない小さな発注ミスは多数あります。

NTTが1=数百万円で取引されていた頃、当時はまだ売買単位が1千の銘柄がほとんどでした。当時は顧客から注文を受けて、営業マンが発注していましたが、数と数千を間違えて発注してしまったという話を耳にしたことがあります。

2005年にジェイコム(現ライク・2462)が東証マザーズ市場に上場した際、大手証券会社が「61万円で1売り」のところを「1円で61万売り」と注文を入れ(いわゆる「ジェイコムショック」)、そのミスに気づいた個人投資家が巨額の利益を上げたことも話題になりました。

ミスは単純でも、大量の売買であれば相場への影響やその発注者が被る損失は甚大です。

オンライン取引では、明らかにおかしな注文の場合は画面で警告してくれるため発注ミスは起こりにくくなっていますが、100と1000数間違いや売り注文と買い注文の間違いなどは誰にでも起こりえますのでくれぐれもご注意ください。

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