昭和が復活?イオンのドライブインシアターに学ぶ一挙両得の経営術

 

イオンのドライブインシアターの経営上の特徴は何か?

またイオンでは、新しく設備投資をして映画館を建てる、ということではなく、現在ある駐車場と、壁面を利用する、ドライブインシアターになります。これにより、新たな設備投資が必要になったわけではありません。

また、映画を見る時の食事やドリンクを買ったり、見終わってから買い物をしたり、という、映画を見るコトの周辺にある、買い物需要もあるはずです。その意味で、今の資産を活用しつつ、「売り伸ばし」を目論むこともできそうです。

イオンエンターテイメントは、7~8月に全国10カ所で約2700台(8000人超)の、来場を見込んでいるとのことで、9月以降も継続し、開催場所を増やす方向で検討するということです。

この動きはイオン以外も出ていて、海水浴場での開催を計画されるなど、ドライブインシアター復活への動きが、広まりつつあるそうです。以前はやったものが再度形を変えて流行する、「リバイバル」のようなものです。

以前あったものに、ちょっとした工夫を加えて、低コストで実現できた、この駐車場を利用しての、ドライブインシアターには、コロナ禍の中でのマーケティングの工夫において、おおいに参考になる事例でした。この機会に、経営資源の見直し、そして、今の顧客のニーズを洗い直しをやってみるのも、いいかもしれませんね。

image by: Shutterstock.com

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