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話の中に「時間」を入れる。心に残る名スピーチの典型的パターン

なかなか「聞き入るに値する話」に巡り合うことがない、結婚披露宴のスピーチ。もしも自分が依頼を受けた場合、どうすれば聴衆の心に残るスピーチを話すことができるのでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「時間」をキーワードにその方法をレクチャーしています。

名スピーチの引き出し方

お腹が減ると無口になる倉橋竜哉です^^;

「いいから早く飲ませろ、食わせろ」と思うのは、結婚式のときでして…。結婚式のスピーチってありますよね。新郎新婦の友人や上司などが、二人のエピソードについて、みんなの前で紹介する時間であります。

正直いいますと、以前は「披露宴のスピーチっていらないよな」と思っていました。周りの人との会話や飲み食いに夢中で、聞いている人は少ないし、新郎新婦は、料理に手をつけることなく話を聞いていないといけないし、スピーチしている本人だって、できれば大勢の前で喋るなんてめんどくさいことは避けて、気軽に参加したいと思っているでしょう。

特に「乾杯の挨拶」の長さにイライラさせられた経験のある方は多いのではないでしょうか?おなかがすいて、しかも目の前にお酒があるわけです。この人の話が終われば手をつけられるのに、話が延々と続いている。最初はきちんと話を聞いていても、そのうちアタマの中が「もういいから、早く飲ませろ、食わせろ…」と飢えた野獣のようになってしまうわけです(笑)。

しかしながら、じっくり聴いてみると、ココロを揺さぶられる素晴らしいスピーチも多いわけです。私も講師業という仕事をするようになってから、人のスピーチはきちんと聴くように努めています。飲み食いはいつでもできますが、その人のスピーチが聴けるのは、その場だけだったりしますからね。

いろいろな人のスピーチを聴いていますと、あまりココロに残らないスピーチと、式が終わった後も、数年経っても覚えているような名スピーチもあったりします。

「ココロに残る/残らない」スピーチって、何が違うのだろうな?と真剣に考えたことがあります。

まず、話し方はあまり関係なさそうです。アナウンサーのように流ちょうに話をされる方でもココロに残らない場合もあれば、たどたどしくても鮮烈にココロに残っている場合もあります。

あと、エピソードの奇抜さもあまり関係なさそうです。たまに新郎の武勇伝などを披露して、会場が沸かせる人もいますが、それがココロに残るかというと、そうでもないですね。

これは私なりの見方ですが…、ココロに残るスピーチには「時間」が入っています。わかりやすく言えば「ビフォー→アフター」ですね。

新郎や新婦の若かった頃、ダメだった頃、未熟だった頃そして成長した後のたくましくなった姿、話の中に「この人が、年月の経過を経て、どんな風に成長したのか」が入っていると、たとえ話し方はたどたどしくても、ココロに残るスピーチになっていることが多いように感じます。

最後の「花嫁の手紙」なんて、まさにそうですよね。話の中に「時間」を入れることができるということは、「その人のことを、それだけの年月見守ってきたんですよ」という愛情も感じます。

結婚式に限らず、急にスピーチを頼まれて「どうしよう…」という経験をされた方も多いと思います。これからもし、スピーチを頼まれたら、話の中に「時間」を入れるというのを少し意識されてみてはいかがでしょう。

スピーチはお祝いの席ですることが多いと思います。あなたの言葉が、一期一会で集まってくれたその場のみなさんにとってかけがえのない気づきを与えてくれるメッセージとなりますように。

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「どうすればスピーチを聞いてもらえますか?」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 倉橋 竜哉(日本マイブレス協会) 【発行周期】 毎朝コツコツお届けします

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