他国の企業の力で経済発展
しかし、この中国版タックスヘイブンには、大きな罠がありました。中国の経済発展は、これらの先進国の企業がけん引しました。他国の先進企業が、次々に進出し、工場を建てます。そこで作った製品を、その国の母国や諸外国に輸出するのです。中国は場所と人材を提供するだけです。外国の企業は、人件費や様々な諸費用を落としてくれます。
中国から見れば外国人に工場を建ててもらって、自動的に産業を発展させてもらう」ということです。
まあ、これだけであれば、「中国はうまくやったな」という程度の話で済みます。欧米の企業の方も、儲かった上に税金を安くしてもらっているので、お互いさまということになります。しかし、この話にはさらに先があるのです。