香港デモ活動の中心的人物で「民主の女神」と言われた周庭(アグネス・チョウ)さん(23)のツイッター・アカウントの管理者が23日午後、周さんのツイッターを更新し、「今朝、周庭アグネスと黄之鋒ジョシュアたちは昨年6月21日に警察本部を包囲した件で出廷、裁判官は判決まで保釈を認めず、彼女たちを即時収監としました」と投稿した。周さんの他、ともに香港民主化運動の中心人物である黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さん(24)、林朗彦林(アイバン・ラム)さん(26)も収監されたという。周さんは19日に香港バプテスト大学を卒業したとツイッターで報告したばかりだった。
ADMIN:今朝、周庭アグネスと黄之鋒ジョシュアたちは昨年6月21日に警察本部を包囲した件で出廷、裁判官は判決まで保釈を認めず、彼女たちを即時収監としました。
皆様と周庭の誕生日を過ごしたいと願っています。12月2日の判決が無事であるように、もし遅れても後でプレゼントを開けられるように。 pic.twitter.com/eBCg4n6gi2— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) November 23, 2020
周さんは8月10日にも、中国に批判的な論調の新聞・雑誌を発行する香港メディア『壱伝媒(ネクスト・デジタル)』の創業者・黎智英(ジミー・ライ)氏(71)らとともに、香港国家安全維持法に違反したとして相次いで逮捕されていた。
今回の収監について、すぐに釈放とはならず、12月2日の裁判で判決が下されて量刑が確定するまで続くという。周さんらは8月5日、違法集会を煽動したとして有罪判決が言い渡されている。
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今回の周さんらの収監で気になるのが、やはり身柄を中国に送られないか、そして拷問などの刑罰を受けないか、という点だ。
今まで中国本土で民主化運動や反政府活動にたずさわり、長期に渡って収監されていた活動家たちの中には、マインドコントロールや拷問などを受けて別人のようになって帰ってきた例がある。習近平の顔が写ったポスターに墨汁をかけるというパフォーマンスを上海で2018年におこなった中国人女性が、中国当局によって精神病院に強制入院させられ、約1年半後に自宅へ帰ってきたときに変わり果てた姿となっていたことは、MAG2 NEWSでも既にお伝えした通り。彼女らの今後が心配だ。
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11日前には公式YouTubeで、ドンキのテーマソングを投稿
周さんは収監される11日前の12日、自身のYouTube「周庭チャンネル」で、日本人向けに「ドン・キホーテのテーマソングを歌ってみた by ジャイアンアグネス」というタイトルの動画を配信していた。自身の「音痴」ぶりを、日本の漫画『ドラえもん』に登場するジャイアンになぞらえ、「ジャイアンアグネス」と名乗るなど、ここでも親日家ぶりを発揮したばかり。
なお、香港ではすでに日本のドン・キホーテが海外ブランド名の「ドンドンドンキ(DON DON DONKI)」として5店舗も進出している。周さんにとっても、ドンキは香港に在住しながら触れられる、身近な「日本」だったのかもしれない。
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12月3日は周さんの24歳の誕生日
香港の裁判所で、収監された3人の判決が出るのは12月2日。奇しくも周さんの24歳の誕生日12月3日の前日だ。先に引用した、周さんの公式ツイッターでも、管理者が投稿したツイートで以下のように綴っている。
「皆様と周庭の誕生日を過ごしたいと願っています。12月2日の判決が無事であるように、もし遅れても後でプレゼントを開けられるように」
私たち日本人も、彼女の24歳の誕生日を笑顔で祝ってあげたいものだ。運命の判決は、香港の西九龍裁判所にて12月2日(水)に下される。
※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
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image by: 周庭さんTwitter