獣医師が警告。コロナ対策で愛犬・愛猫に使ってはいけない消毒液

shutterstock_1533101996
 

日本列島を再び襲っている、新型コロナウイルス の「第3波」ですが、人間だけでなくペットも対策が必要なのはご存じですか? 例えば、人間が気軽に使っている消毒液も、ペットにとっては危険なものが多いと教えてくれるのは、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生。実は「エタノール消毒液」を犬猫に使用してはいけない、安全に消毒する方法等、私たちが意外と知らない常識を教えてくれています。

家庭でできる! 新型コロナウイルス から愛犬・愛猫を守る消毒方法

『新型コロナウイルス』が猛威を奮っています。東京都の感染者が500人を超え、重傷者も60人を超えています。緊急事態宣言前の感染者数よりも増えているのではないでしょうか?

新型コロナウイルス 拡大に伴って必ず増えてくる相談の1つが「家庭でできる、愛犬、愛猫を感染症から守る消毒方法はありますか?」というご相談です。

ご存知のように、人間と同じ「エタノール消毒液」は犬や猫にとっては毒物と同じくらい、使用すると生命を問われるので、絶対に使用してはいけません。

オキシドールも犬や猫に使用し「死亡した」という報告もありますので使用してはいけません。

では、犬や猫が使用するものに何を用いて除菌するのか? 「ペット専用」又は「ペット使用可能」と表示のあるものを使用して頂く事が一番安心です。

では、どのような使い方をした方がいいのかをお伝えしたいと思います。

1)玄関の除菌

以前、このメルマガで「犬や猫が外から帰ってきた時の除菌方法」はお伝えした事があります。手足、全身を暖かいタオルで拭いて、完全に乾かします。そうすれば、犬や猫が「菌」を持ち込むリスクは少しでも減らせます。

大好きな飼い主を玄関先で待っているという姿を見た事がありませんか? しかし、そこが一番外からの菌を持ち込みやすいのです。原因の1つは「靴」です。

玄関先を常に綺麗にしておくことはもちろんの事、靴にも除菌剤をかける。又は拭いておくことは大切な事だと思います。

2)ペットのお部屋の除菌

もし、万が一菌が部屋に入ってしまった時を考えて、ペットがいるお部屋は窓を開けてるなどをして「換気」に気つけましょう。

それを、ペット専用除菌剤でゲージやベットを1日2回は最低「除菌」を心がけましょう。

菌は汚いところから増えていきます。ペットがいるお部屋や、舐める可能性があるテープルなどはきちんと洗いましょう。

●まとめ

愛犬や愛猫がかからない為には、飼い主さん自身が感染しない事。そして、ご自宅に「ウイルス」(菌)を持ち込まない事ですね。

あとは定期的に「シャンプー」をしてあげてください。毛に、ウイルスがついて入り込むケースも多いので、洗い流すという事も心がけてください。

人間の新型コロナウイルスのワクチンは出来つつありますが動物のものはまだ報告がありません。まずは、感染の予防を心がけるほかありません。

犬や猫は言葉を話せません。飼い主さんが気付いてあげる他「病気」のSOSはわかりませんので気つけてあい気てくださいね。

image by: Shutterstock.com

佐藤貴紀(獣医師)この著者の記事一覧

satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス 』

【著者】 佐藤貴紀(獣医師) 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 日曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 獣医師が警告。コロナ対策で愛犬・愛猫に使ってはいけない消毒液
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け