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日本で一番レーザーFAXを売った営業マンの「全集中!」トーク術

営業の基本と言えば、何をおいてもまずはトーク。成績のいい営業マンは皆さんある意味惚れ惚れするようなトークを身につけているものですが、そのためにはどのような訓練が必要なのでしょうか。今回の無料メルマガ『売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識!』では営業実務コンサルタントの島田安浩さんが、自身も実践したトーク練習の6つのコツを惜しげなく披露しています。

練習を繰り返す

僕は、剣道を子供の頃やっていました。ありがたいことに、小学校でも中学校でも、島根県大会で優勝し、全国大会に参加できました。剣道で最も重要なのが、「構え」です。そして、その構えからの素振りをどれだけやったかのか?それが、勝敗を分けます。鬼滅の刃ブームですが、登場人物も素振りを繰り返しています。【全集中!】がブームになっていますが、どれだけ、集中して行動したかが、その人のレベルの向上につながります。

剣道をやっていて、高校時代も剣道をやっており、剣道部の主将をしていました。そんな僕だったので、美術部など文化部にはようが無かったのですが、大学は、武蔵野美術大学です。油絵学科を卒業しています。当然、受験用のデッサンや油絵が描けるわけじゃないので、一浪して美術の専門予備校でデッサンに明け暮れました!これも、素振りと一緒です。やり続けないと身に付きませんし、描けるようにならないんです!美大に合格できるレベルのデッサン力を身に付けないと、合格なんてできません。

人間というのは非常に面白いです。何かを「技」として習得するために、同じ行動を繰り返す必要があります。剣道でも、絵画でも、同じなんです。分かり易いのは、自転車の練習です。最初乗れなかったのが、練習を繰り返すことで、ある日、突然乗れるようになる!この瞬間を「量質転化」と呼びます。そして、意識しないでも、自転車に乗れるようになるのです。しかも、一旦、身に付けた「技」は、一生の宝物になります。何年経っても、なぜか?自転車の運転が出来るのです!このように考えると、本当に面白い動物です。

この、人間の習得方法が理解できると、実は、どんなこともある程度の習得が可能になります。「技」になるまでの一定期間、その動作を繰り返せばいいだけ!と非常に単純なことで、だいたいのことを習得可能なのが、人間に備わった素晴らしい機能だと言えます。もちろん、一流になるには、その後の習得が必要になりますが、並み以上になるのは、誰でも行動を繰り返せば可能です。

ただ、この習得期間に決まりが無いのが継続が難しい点です。「何日やったら習得できる」というような決まりがあれば、継続できるかもしれませんが、人によって個人差があります。また、「全集中」が必要なんです(笑)。その期間、寝ても覚めても行動するぐらいの集中力が無いと、なかなか、身に付かないものなんです!

これらを踏まえて、今日の話です。「トーク練習」です。アナウンサーも、役者さんも同じ話すのが仕事です。特に、落語家さんなどは当たり前に練習を欠かしません!さて、営業マンは…悲しいかな、多くというかほぼ100%の営業マンが、練習を習慣化していません!話すのが仕事なのに、…練習をしていない。つまり、「技」になっていないのです。「営業トーク」ができていないのです!まあ、それじゃ売れないのも、致し方ありません。多くの営業マンは、普段の会話と、営業トークが同じなんです。だから、売れないのです。

営業トークというのは、剣道で言うと素振りです。素振りができないまま、試合に出ているイメージです。基本ができて技が出来上がっている人に、素振りができない人が戦っても、試合どころか、相手にすらならないでしょう!それでは、勝てる訳が無いんです!今月、「営業トーク」に関して書いているのは、それが、非常に重要で、基本だからなんです!

多くの営業と日々同行していますが、この基本ができた人を最近見たことが無いです。皆さん基本すらできていません。営業トークではなく、会話をしているだけです。だから、決定率が異常に低いんです!ReSPRですら、30%程度しか決まってないのです。「80%~90%決まるだろう?」というものが、そんな確率にならないのは、基礎が無いからだと言えます。

上手くなったら録音する

「話すこと」はみんなできます。「話すこと」=「営業トーク」だと勘違いしています。「話すこと」=「落語」、これは、違うって分かります。でも、営業トークって日常会話と変わらないという変な認識があるので、みなさん、練習をしないんです。

今月に入って、ずっとお話をしてきたので、ある程度、理解頂いていると思いますが、営業トークは目的を持った会話です!商品を販売するための会話なんです。だから、言葉を選んで使いますし、言葉を言う順番も非常に気を使って作り込みます。ただ、日常会話と変わらない印象を皆さんが持つ理由は、トップセールスと言われる人ほど、自然だからかも知れません。トップセールスは、普段も、客先の話し方もトーンも雰囲気も、全然変わりません。

だったら、普通でいいのか?と言うと、それは違うんです。トップセールスも、昔は、営業トークを練習して、営業トークを自然にできるまでやり続けた人なんです。営業トークが日常会話と変わらないのではなく、営業トークが身に沁み込んでいるだけなんです。意識しなくてもいいレベルになっているのです。

売れる営業は、話をするとすぐわかります。何で分かるのかと言うと、営業トークが沁み込んでいるからです。出来上がっています!営業トークが自然にできているので、話し方が、普通の人と違います。これは、日常会話をしている時でも、端端に出てくるんです。また、波長が合うので、分かってしまいます。まあ、何言っているのか、分からないかもしれませんが…。

さて、営業トークの練習を習慣化しましょう!あなたが、トップセールスになりたければ、実は非常に簡単に成れます。だって、誰も練習してないからです。落語家さんでトップになるのは至難の業です。それは、みんながみんな練習を習慣化し、名人!って言われるような人まで練習をしているからです。チョットやそっとやっても、太刀打ちできないのです。

でも、安心してください。あなたのライバルはみんな寝ています(笑)!ウサギと亀のおとぎ話同様、多くの人は昼寝をしています。あなたが、コツコツトーク練習をすれば、気が付けばアッという間にトップセールスに成れているでしょう。重要なのは、

10分だけでいいです。習慣化しましょう。

ロープレよりも、一人で壁打ちトークがいいです。時間もいつでもどこでもできますし、遊びにならないのがいいです。

練習、稽古は真剣にやらないと身に付きません!全集中でやりましょう。

素振りだけだとダメです。現場で常に試合をして、試合も練習だと思ってやりましょう。飛び込み営業も、テレアポも全て実践練習になり、お客様の反応を習得できます。

僕の時代なら半年でいいでしょう。1日100件200件飛び込めました。まあ、僕は8ヶ月かかりましたが…。今は、そういう環境が無いです。1日30~50件程度しか飛び込めません。そう考えると、1年だけ頑張りましょう。

やって行くと、2~3ヵ月で随分うまく成れます。その時に止めないでください!上手くなったと思ったら、録音して聞いてみましょう。自分が思っている以上に下手糞です。そこから継続すると、次のステージに登れます。

ということで、今晩から風呂の中でやってみてください。尚、1回や2回やって止めないでください。重要なのはやり続ける、継続することです。「継続が命」です。どんな技の習得も、継続しないと身には付きません。頑張ってみてください。

たったこれだけで、あなたはトップセールスに成れます。「エぇ~1年も!」って、言われそうですが、楽して出来るようには成りません。技を習得するというのはそういうものでは無いです。これは、身に付ける期間がどうしても必要だからです。致し方無いです。

ただ、世の中の90%以上の人が習得していません。もし、あなたが習得出来たら、「凄い!」って思いませんか?しかも、一生の宝物になるので、たった1年ぐらいどうってことは無いです。あなたが、営業のプロとして技を身に着けたいなら、トーク練習を習慣化しましょう!「やってみて!」。以上よろしくお願いいたします。

image by: Shutterstock.com

島田安浩(営業コンサルタント)この著者の記事一覧

最初売れない営業マンだった私が、売れるようになり、日本でトップセールスに登りつめ、経営者として株式公開した。その営業ノウハウを、売れる営業の常識と売れない営業の非常識と言う観点で分かり易くまとめた。

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【著者】 島田安浩(営業コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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