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受験のプロが伝授。下の子が兄姉の勉強を邪魔しなくなる裏ワザ

今年も本格的な中学受験シーズンに突入しましたが、合格を勝ち取るとなると遅くとも小学3年生の2月から塾に通わせる必要があるとも言われています。当然家庭での学習も必要となってくるわけですが、そこで悩みのタネとなるのが「年下の弟妹が勉強の邪魔をしてしまう」という問題。何か打てる手はないのでしょうか。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』ではタイガー山中さんが、自身の経験を元にその解決法をレクチャーしています。

勉強の邪魔をする下の子、親はどうすべき!?

親技から受験生へのエール!

「入試3日前からは、難しい問題には取り組まない」

※頭の混乱を避けるため

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受験生はここまで

こんにちは、タイガー山中です。

いよいよ入試が始まりました。受験生の親は、このメルマガを読んでいる暇なんてないよ!という方も多いでしょうから、受験生に読んでほしいことを最初に一言だけ述べることにします。読んで「了解!」とだけ、確認してもらえればいいなと思いまして。

ここから先は、受験生予備軍の方向けの話題となります!とはいえ、受験生予備軍の方にも、1年後、2年後に待っている受験をイメージして欲しいので、「受験生へのエール」を読み飛ばさないようにしてくださいね。

さて、今回は「上の子が勉強するときに、下の子が邪魔する」問題です。勉強の環境を整えるという視点で、下の子が小さいご家庭以外にも考えて欲しいことです。

上のお子さんが4年生ぐらいだと、下のお子さんがまだ小さいため、勉強の邪魔になって可哀そうだという報告をよくいただきます。

  1. 騒いで邪魔をする
  2. お母さんが手を取られ、勉強を側で見ることができない
  3. 側でゴソゴソするので、気が散る

など、いずれも勉強の妨げになっているようです。お兄ちゃん、お姉ちゃんは我慢しないといけないので、可哀そうなんですとの報告です。

これって、どうでしょう?

どうしても、お兄ちゃん、お姉ちゃんとして弟、妹に合わせて我慢が必要なこともあります。でも、勉強に限っていえば「下の子が、上の子に合わせる」のも、アリではないでしょうか?

特に、「1.騒いで邪魔をする」は、邪魔させるべきではありませんし、2.3.も工夫次第で改善すると思います。

以前、私が指導していた生徒(小4)の話です。彼には、当時年少(3歳)の弟がいたのですが、お母さんから弟くんを同席させて欲しいとの要望がありました。当然、最初はお断りしました。生徒の気が散るだろうと、心配だったからです。

でも、お母さんは、弟くんのためだと言うのです。「この子もいずれ受験させるので、自覚させたい」とのことでした。詳しく聞くと、同じ机ではなく、側に小さな机を準備して、お母さんと勉強をしたいと。普段からお兄ちゃんの勉強の際に、隣で勉強をさせているとの話でした。一応、邪魔をしないことを条件に承諾しました。

お母さんは、弟くんに

の2つの約束をすると、弟くんはノリノリで喜んでいました。実際には、毎回側にいたわけではありませんが、側でお母さんと勉強をするときには、休憩を入れて2時間程度は静かに集中していました。ときには、一人でプリントをやっていることもありました。

お母さんが仕向けているのは違いありませんが、

と弟くんは思っているようでした。時々、指導している最中に弟くんの視線を感じることがあったのです。

後日お母さんから「お兄ちゃんのように先生と勉強をしたいと言うので、10分だけ勉強を見てやって欲しい」と頼まれました。背筋をピンと伸ばして、緊張しながら姿勢を正して座っている弟くんの様子は、今でも鮮明に覚えています。

小さい子に無理をさせて我慢させるのではありません。本人に興味を持たせ、静かに集中する楽しさを教えればいいのです。その時から、

● 勉強に限っていえば「下の子が、上の子に合わせる」のもアリ

だと考えるようになりました。

お兄ちゃん、お姉ちゃんは弟、妹にカッコいいと思われるよう、頑張ればいい。弟くん、妹ちゃんは、お兄ちゃん、お姉ちゃんの頑張る姿を見て、「自分も頑張るのは、普通のこと」と思い頑張ったらいい。上の子に我慢させて可哀そうと思うよりも、「下の子が、上の子に合わせる」メリットもあることを知って欲しいと思います。

image by: Shutterstock.com

ストロング宮迫&タイガー山中この著者の記事一覧

ストロング宮迫:本名・宮迫昭輔。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、タイガー山中と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

タイガー山中:本名・山中良仁。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、ストロング宮迫と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

 

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【著者】 ストロング宮迫&タイガー山中 【発行周期】 週刊

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