以前掲載の「日本の政治家やメディアを『洗脳』で支配。中国のヤバい実態が分かる3冊」でもお伝えしたとおり、世界中で密かに行われているという中国による浸透工作。具体的にはどのような方法が取られているのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、中国の外国人をスパイ化する4つの手口と、英諜報機関が講じる防御策を紹介しています。
中国があなたをスパイ化する方法(4つの不徳とは)
全国民必読の書『目に見えぬ侵略、見えない手 副読本』には、いろいろ興味深い話がでてきます。たとえば、中国はどうやって外国人をスパイ化するのか?【4つの不徳】を利用されるのだそうです。
【4つの不徳】とは何でしょうか?
- 情欲
- 名声欲
- 復讐欲
- 強欲
1.の情欲とは、いわゆる「ハニートラップ」ですね。この本には、
- ロンドン副市長イアン・クレメント
- オーストラリア国防相ジョエル・フィッツギポン
- 上海日本総領事館通信担当事務官
がハニートラップにかかった実例がでてきます。私も、モスクワに住んでいたときは、美人が接近してきたら「これは、ハニートラップかな」と思っていました。しかし、実際は美人が接近してくることは、全然ありませんでしたが…。ですが、こういうのは、死ぬまで注意が必要ですね。
2.の名声欲というのは、「〇〇協会の理事長に就任してください」とか、「〇〇大学の教授になってください」とか「顧問になってください」とか、そういうことでしょうか。
3.の復讐欲。
たとえば中国人に対しては、徹底した「反日教育」で、「日本には何をしても、道徳的に許される」と思わせる。外国人に対しては、「自国で不当な評価を受けている人」を味方にする。
4.の強欲というのは、「金銭欲」でしょうか。日本でも、政治家さんが中国企業から賄賂をもらって捕まりました。
英諜報機関の「防御策」
どうすれば、中国のエージェントにならずにすむのでしょうか?この本には、英情報機関の「安全マニュアル」が紹介されています。
1.お世辞や気前の良いもてなしに気をつけろ
彼らがあなたを褒めたり、豪華な接待をするのは【目的がある】ということですね。
2.友人名目での勧誘に気をつけろ
友達経由であなたをリクルートしにくる。この件では、「トラストノーワン、ミスターモルダー」ですね。
3.貸しを作らせるな。見返りを要求されるうちに、協力者にさせられる
たとえば中国でトラブルに巻き込まれた。知人に連絡したら助けてくれた。でも、後に見返りを要求される。RPEのスーパーエリート読者さんは、社会的影響力が大きい。それで、むこうも「リクルートしたい」と思いやすいでしょう。ダークサイドに引き込まれないよう、気をつけましょう。私自身も、気をつけなければ…。
こちら、必読です。
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