ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が伝授、ビジネスパーソンを最速で成長させる「ノート術」

 

ノートは一日単位のPDCA習慣を作る

ノートを取る理由は、リマインドとすぐに行動できるようにするためです。

人間毎日忙しくしていると、どうしても学んだことを忘れてしまいがちです。

あなたも「一昨日学んだことは?」と聞かれたらすぐには答えられないでしょう。

しかし、こうやって記録に残すアウトプットの作業をすることで忘れにくくなりますし、記録に残すことで後から見返すこともできます。

また、気になることがあって忙しいから後で考えようと思っても、その後の作業に没頭していく中で埋もれて忘れてしまうこともあります。

そんなときでもメモに残し、1日の振り返りの時間を習慣的につくることで、時間をかけてゆっくりと考えることができます。

そして重要なのが、すぐに行動できるという点。

行動するとは、課題を見つけて改善していくアクションのことです。

例えば仕事でなにか失敗したりしたら、それが課題になります。

もちろん、そのときどうすればよかったのか、次はどうやったらうまくいくのか、という解決策も同時に考えます。

なぜこれが重要かというと、これを根本から解決していかないと、遅かれ早かれまた同じような問題に直面するからです。

そのときにどうしようと頭で考えてその場で解決するのではなく、解決する仕組みを予め作っておく、もしくは予め根本原因を対策して予防しておくことで、同じ問題に悩まなくて済みます。

私は毎日の振り返りを行い、自分自身の改善すべき課題を常に探しています。

そしてその課題に対する解決策もその場で考え、具体的なアクションに落とし込み、次の日から即実行できるようにしているのです。

もしうまくいかなかったら、また課題継続で、今度は違う解決策を考えます。

このようにノートを使って一日を振り返り、個人単位でPDCAを常に回しているイメージです。

私も毎日のノートを活用して、今の環境に合わせて課題を解決し、難なく仕事をこなすことができるようになりました。もちろん今も続けています。

より深いアイデアは「虎の巻」へ

毎日この振り返りノートを続けていけば、確実に自己成長に繋がります。

課題に対して毎日考え、それを言語化するので頭もよくなります。

慣れてくれば問題を分解して構造的に捉え、論理的に解決する能力が自然と備わってくるでしょう。

そして、段々と似たような課題の成功パターンも蓄積されていきます。

私の場合、そのような成功パターンが見つかれば、オリジナルのフレームワークとしてさらにまとめて、日々の振り返り日記とは別のノートにまとめています。

これを「虎の巻」と呼んでいます。

イメージとしては、各スキルアップテーマに対する自分用のチェックマニュアルみたいなものです。

私がこれまでのキャリアを築くことができたのも、振り返りノートと、その集大成である虎の巻があったからです。

もうかれこれ15年近く続けており、蓄積されたノウハウは数え切れませんが、その全てが私の血肉となっている実感があります。

こちらのようにさまざまな自分が重要と考えるテーマ別に虎の巻に整理しています。

たまに「どうやったら毎日ノートを続けられるんですか?」と聞かれます。

それについてもお話ししておきましょう。

まずはとにかく習慣化することですが、まずは1日1項目、1行だけでもいいので書いていくことをおすすめします。

課題や解決策としっかり考えた方がいいのですが、習慣化するまでの間は完璧にやろうとすると続かないので、とにかく小さなことからやってみてください。

毎日感じたことを言語化する。これだけでも十分効果があります。

また、習慣化においては手段が目的しないように時折目的を思い出すことが大事です。

ノートの目的は課題を解決するためのアクションを考え行動し、あなた自身の成長を促進すること。

それを忘れないようにしましょう。

今回の実践ポイント

・毎日の課題を見つけ、解決策を考え行動する
・ノートで課題と解決策を言語化する
・成功パターンをオリジナルのフレームワークにする

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image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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