人手不足や後継者不在に喘ぐ中小企業が多い中、若い働き手が集う新潟の刃物メーカーが注目を集めています。何が若者たちを惹きつけているのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、同社の成長戦略を分析・紹介。そのカギは「見た目」にあるようです。
“カッコいい職場”は、会社の業績を伸ばす!?
新潟にある刃物メーカーは、その技術の高さが認められ、海外からも注目されています。需要が多いため、海外にも営業拠点を置くほどです。同社職人の技術が優れていることはもちろん、企業としての成長戦略にその秘密が隠されています。
企業が成長するためには、何が必要なのでしょうか。
「商品力」や「営業力」を思い浮かべるかもしれませんが、それらを高めるのは誰なのかを考えなければいけません。
すべては、「人」です。働く人を成長させなければ、企業としての成長も望めないのです。
刃物職人の世界は、いまだ3Kイメージです。黙々と地味に仕事をこなしています。当然、若い人は入って来ず、後継者不足で事業は終焉を迎えるのです。
しかし、このメーカーは違います。3Kをまったく感じさせません。オフィス、工場、製造マシン、そして従業員のユニフォームが、“カッコいい”。「黒」を基調にし、デザイン性に優れています。工場とは想像できないくらい、洗練されているのです。
若い人なら、こんな会社に憧れを抱くでしょう。働くことが誇りに思える環境なのです。
見た目は非常に重要です。お洒落でカッコいい職場は、やる気を生み出しますやる気は成果に繋がり、会社の業績となります。業績が伸びれば、給料が上がり、さらなるやる気となるのです。
「職人は見た目など、どうでも良い」という、古い思考回路は捨てなければならないのです。見た目を変えるだけでも、会社の業績は伸びるということを実証しています。
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