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4月からの組織変更で上手く順応できる人、順応できない人の決定的な違い

3月も終わり、4月から新しい年度が始まりますが、組織変更や人事異動など大きな変化が起きる企業も多いのではないでしょうか。そんな新年度の組織変更があっても、上手く順応できる人と順応できない人がいますが、その差はどこにあるのでしょうか? メルマガ『ゼットスケーラー日本・アジア事業責任者が教える「金田博之のグローバル・ビジネススキル最前線」』の著者で昨年12月にクラウドセキュリティ業界を牽引する「ゼットスケーラー株式会社」の日本・アジア事業責任者として代表取締役に就任した金田博之さん。外資系企業の経営者をつとめる金田さんは今回、新年度を迎える前に知っておきたい、仕事がデキる人の組織変更への対応術を伝授しています。

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テーマ:短時間でキャリアアップを目指す無料勉強会 ~4月からの組織変更の場合にうまく順応する人としない人の違い~

日時:2021/4/17(土)10:00~10:45
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新年度の組織変更の場合にうまく順応する人としない人の違い

課題背景

3月も半月が過ぎ、外も本格的に春が訪れました。お子様のいるご家庭は新年度に向けての準備を始めたり、決算月としている企業は慌ただしく過ごしているのではないでしょうか。

4月は多くの企業で組織改革が行われる時期です。新入社員が入ってくるからでしょう。

読者の中にも4月から環境が変わるという方がいるかもしれません。

そういった方がもっとも不安に感じるのは、いかに早く成果を挙げられるか、キャッチアップできるかと言った部分ではないでしょうか。今回はそれについてお話していきたいと思います。

私自身、過去に働いてきた会社で入社したばかりのこと、逆に上司の立場で「この人は頼りになりそうだ」と感じたときのことを振り返り、その経験から学んだことを語っていきます。

一流、二流、三流はここが違う!

【三流】社内資料をひたすら勉強する(周りから行動が見えない) 
【二流】社内にコンタクトを始め(自分視点)、交流を開始する 
【一流】社内にコンタクトを始め(相手視点)、人と溶け込み成果を発揮させる具体的な資料や行動のヒントを得る

デキる人が配属後すぐにやっていること

まず、 デキる人は新しい環境、チームに配属後すぐに周りの人とのコミュニケーションを開始 しています。

逆にそうじゃない人、つまり3流止まりの人は、デスクに座って資料を読んでいることが多いです。

資料を読むことが悪いとは言いません。これも早くキャッチアップするためには必要なことです。 資料をどれだけ読んでも手に入るのは標準的・マニュアル的な知識のみです。 これだけでは他の社員と同じか、それ以下の仕事しかできません。

2流以上の人はそれよりも他者とのコミュニケーションに高いプライオリティを置いています。 他社員との関係づくりの重要性を理解しているため、自ら積極的に動いてコミュニケーションを図ります。

あなたがどういう人間でなにができる人なのか知ってもらうことで、より仕事が回りやすくなるからです。

そして1流になると、自己紹介や挨拶を交わす程度の軽いものではなく、「自分の経験をどう周囲に活かしてもらえるか」「チームのためにできることはなにか」といった仕事の深い話(他者視点)まで早い段階で交わしていきます。

他者の視点から情報収集 することで、より深いレベルで仕事への理解が可能になることを知っているからです。

そのために1on1をセッティングするなど、積極的な姿勢を見せる社員は私の視点からするとかなり期待できる人材だと感じます。

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実は自己紹介で差がついている

状況にもよりますが、いきなり知らない人のところに飛び込んでいっても相手は不信感を覚えるかもしれません。

ですので、まずは直属の上司など自分から近い存在の人に入り込み、そこから紹介してもらうのがいいでしょう。※大体のケースでは直属の上司だと思うので、ここでも上司であることを前提に話していきます。

上司との1on1を通じて仕事上で重要な役割を持っている人に繋いでもらうように相談するのです。

そして、最初の上司に対しても他のメンバーに対しても、最初の自己紹介がキャッチアップに際して重要な要素になってきます。自己紹介の内容が2流と1流をわけるポイントと言ってもいいでしょう。

普通(2流以下)の自己紹介は、あなたのキャリアについてつらつらと語るので、過去をベースにしています。そして内容も主観的です。

対して1流の自己紹介は、現在・未来をベースにしていて客観的に、

という「相手視点」で話します。

相手視点で話すことで、当然相手の受け取り方は変わります。

相手にとって重要なことは、あなた自身が自分にとってどんな存在なのか、仕事でどう関わっていけばいいのかです。

仮に華々しい経歴を持っていたとしても、それをただ伝えただけでは「なんかすごい人なんだな」程度の感想を持たれて終わってしまうでしょう。これでは「あまり関わらなくてもいい人かな」と思われるかもしれません。

ですが、「その経歴を活かして~。~でお役に立つことができます」と、役割とメリットを明確に提示することができれば相手も「この人と一緒に仕事をするといいことがありそうだ」と期待が高まります。

これは役職付きで上司の立場として新しい環境に配属される人にとって特に重要になってきます。上司になる人間が下手な自己紹介をしてしまったら関心を持たれないどころか、部下からの信用を失ってうことになりかねないからです。

私自身、昨年ゼットスケーラーに入社したときもこのように自分の過去を会社に対してどう活かせるのか、既存のメンバーたちにどう貢献できるか、といったことを最初にプレゼンしました。

一つは私の過去の経験のすごさではなく、何を社員の成長に生かせるか?(貢献したいか?)

そしてもう一つは、私のリーダーシップやマネジメントスタイルを説明する中で、どう社員に関わり、どうこれからゼットスケーラーの成長に寄与できるか?

ここまで資料化して自己紹介をする必要は各者判断ですが、口頭の自己紹介で上述したポイントを踏まえると良いでしょう。

私の場合はいきなり外部から取締役になるわけですから、失敗したらいきなり経営が大ゴケしてしまうリスクがあります。かなりのプレッシャーでした。

その後は社内の経営幹部メンバーを中心に1on1を行い、直接情報を収集するようにしていきました。

もちろん資料も読みますが、やはり人から直接話を聞くほうが何倍も有益なフィードバックを得られます。

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1on1を効果的な手段に

新しい環境にすぐに順応し、チームの一員として早期に成果を発揮するために1on1を自ら関係者に行っていくことが効果的です。

自己紹介で触れた内容を意識して以下のようなアジェンダで1on1を行っていくと良いでしょう。

私は立場上1on1をセッティングしやすかったのですが、役職のない人がいきなり他の重要メンバーと1on1をしたいと思っても中々アポを取るのは難しいかもしれません。

上司と通してセッティングしようと相談しても、上司の視点からすればあまりガツガツして引っ掻き回されるのではないかと不安に思われるでしょう。

ですので、まずは上司に相談する場面で、

「早く新しい業務にキャッチアップしたいので、他の人との1on1の場を設けていただきたいです」

としっかり自分の熱意を伝えること。そして同時に、期限を決めて報告をする約束を取りつけることが信頼してもらうために必要不可欠です。

自分に近い存在から信頼を獲得していかなければ、当然仕事で成果を上げるのは困難ですから、まず最初に上司との1on1のセッティング。そこで自分は何ができるか、そのためには次に誰とコンタクトを取っていくべきかを話します。

それでも現場の状況やメンバーの性格などを踏まえて上司の視点から客観的に見たときに、「今はまだ早い」などストップがかかるかもしれません。

そのときは当然その指示に従いましょう。

そういった場合でも、少しアプローチ方法を変えながら情報収集していくことは可能です。

例えば、いきなり1on1となると仰々しいので、昼のランチに誘って毎日少しずつ情報交換をしていくなどです。

1on1はあくまでキャッチアップのために効率がいいプランというだけであり、それがどの場面でも最適であるとは限りません。他に最適なプランがあればそちらを選択するのもデキるビジネスマンに必要な判断です。

今回の実践ポイント

  • 資料ではなく、人から直接情報収集する 
  • 相手視点に立って自己紹介の段階から相手の関心を惹きつける 
  • まずは上司からの信頼を獲得し、組織内メンバーとの1on1から最重要情報を収集する

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image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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