人手不足は“漫画”で解決する時代?「憧れの職業」ウラに仕掛け人

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少子高齢化の影響もありあらゆる業界で人手が不足している今、もともとの認知度が低い職種はさらなる苦戦を強いられています。このような状況を打破する手立てはないものでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、テレビや漫画を利用した人手不足解消法を提案。記事中で佐藤さんは具体的なアプローチ法等を紹介した上で、業界が努力するだけでなく、国も支援すべしと提言しています。

人手不足を解消!テレビ・漫画による「職業教育」

人は何かに影響を受けやすいものです。見聞きしたこと、体験したことに刺激され、一生をそのことに費やしたりするもの。さまざまなものを知ることで視野が広がり、人生を掛けても良いものを見つけ出します。

誰しも子どもの頃、憧れの職業があったのではないでしょうか。野球選手、サッカー選手、パイロット、キャビンアテンダント、漫画家……。その“カッコいい姿”を見て、自分もなりたいと感じたのではないでしょうか。

どんな仕事なのかを知らなければ、憧れを抱くこともありません。知る機会がなければ、可能性さえ見出せないのです。つまり、憧れの職業とは、どこかで見聞きした“カッコ良さ”に影響されていることが多いのです。

子どもたちに憧れの職業を聞いて、石工(石材を加工する職人)、左官、製材工、と言うでしょうか。どんな仕事なのかを見聞きしたこともないでしょう。表舞台にほとんど出てこない職業に、憧れを抱く子どもが少ないのは、当然のことです。

いま世の中は、テレビや漫画がキッカケで、大ブームとなる事象が多くあります。囲碁・将棋の漫画が流行り、棋士になる人が増えました。酒蔵の漫画では、女性杜氏が増えました。

あまり知られていなかった世界の話をテレビや漫画で伝えれば、もっとその世界に飛び込む人が増えるのではないでしょうか。人手不足で困っている業界は、作家・漫画家にアプローチしてみてはどうでしょう。バックアップ体制を整え、全面協力で執筆してもらうのです。完成した作品のPRも積極的に支援します。話題になれば、業界への注目度も高まり、後継者不足も改善されるかもしれません。

業界のみならず、国も支援すべきです。産業の衰退は、日本の財産を失うことでもあります。興味を持ちやすい、注目しやすい、テレビ・漫画を活用した、「職業教育」に取り組むべきです。

“憧れ”は、夢に変わります。その選択肢が多いほど、夢は実現しやすくなります。子どもたちが夢を実現できる社会こそ、明るく生き生きとした生活が送れるのではないでしょうか。

image by: Lewis Tse Pui Lung / Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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