見えてきた文在寅の末路。政界入りを決意した元検事総長の使命感

 

前号(「文在寅の憂鬱。元検事総長の政界登場で迫る投獄と“死の気配”」)にも登場したパク・ヨンス特別検事。この人と張済元(ジャン・ジェウォン)議員(国民の党)および尹錫悦(ユン・ソンヨル)元総長は非常に仲のよい間柄だ。張済元議員も元検事。張済元議員は、尹錫悦元検察総長が辞表を出した後、彼と連絡を取ることを控えていたという。本人が水面下で静かに動いているのを知っていたからだ。変に連絡などして歩調を乱すことになったりすればそれこそ事だ、と考えたわけだ。

そんな中、5月24日月曜日に、尹錫悦氏のほうから電話してきたという。わたしはいよいよ政界に飛び込むだろう。足りないところは多いけど、張済元議員さん、手助けのほう、よろしく頼むと。張済元議員との電話で、「文政権は非常識なことがあまりにもおおい」「政権交代はなんとしてでも成し遂げねばならぬ」と文政権に対して強い批判をした。国政運営をこんなふうにやってはいけないのだと強い語調で語り、「政権は必ず交代せねばならぬ」としめたという。検察という組織を「無力の集団」にしたことに対して憤慨していたのかとの問いに、そうじゃない、そんな検察事態のみならず国政全般に関して(非常識ばかり)だと尹錫悦は言ったということだ。また別の5選の議員(国民の党)も、尹錫悦氏は、この政党が次も政権をとったら国の形がぼろぼろになる。必ず政権交代せねばならぬと言ったといい、ものすごい強烈な使命感をもっているとした。

尹錫悦氏は5月25日には、ユン・ヒスク議員と会った。ユン・ヒスク議員は米で経済学博士号をとって韓国のKDIで経済学の教授をしていて、この4月の選挙で議員となった人。すでに国会討論などで独特のキャラクターを発揮して韓国内ではかなり有名だ。尹錫悦のほうから電話して会い、食事して酒も飲んだようだ。ユン・ヒスク議員の書いた本をおもしろく読んだと尹錫悦は言い、「いっしょに政治をやろうじゃないか」と提案したという。「だったらまずあなたが国民の力に入ってください」とユン・ヒスク議員は答えたという。この一言からも、ユン・ヒスク議員の単刀直入さが読み取れるだろう。

ユン・ヒスク議員の見立てでは、尹錫悦氏が「国民の力」に入ることはもう既成事実のような感じがしたということで、お酒を飲みながらの話だったけど、尹錫悦氏は市場経済に関する造詣がものすごく深い人だと感じたという。さらにまた別の消息通が言うところによると、尹錫悦氏は法曹界の人間だが、経済に関してもかなり造詣が深いと語る。それは、尹錫悦氏の父親が経済学教授で子どものころから父のもっている経済書を読み漁ったからだという。フリードマン(経済学者)の視角をもって自由市場を推し進める哲学を明確にもっている。経済に関しては他の候補らと比較しても絶対に不足感はないはずだと、この消息通は語る。最近は尹錫悦氏は、科学技術や国防安保に関して集中的に勉強しているようだ。

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