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ゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏が伝授。ビジネス戦略は「たった1枚の図」で説明できる

MBA(経営学修士)の経営フレームワークを身につける機会がないビジネスマンに、低コストで実践的に学習する環境を「動画」と「テキスト」で提供するメルマガ『金田博之のMBA実践メルマガ~ゼットスケーラー日本・アジア代表が動画と教材で教える経営フレームワークのすべて』。このメルマガ著者で昨年12月にクラウドセキュリティ業界を牽引する「ゼットスケーラー株式会社」の日本・アジア事業責任者として代表取締役に就任した金田博之さんは今回、たった一枚で企業やチームの「戦略」を説明できる独自の図を示しながら、3つの着眼点による「経営戦略」の立て方をわかりやすく丁寧に伝授しています。

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テーマ:【たった1枚の図で説明】ディズニーから学ぶ「経営戦略」とは?

日時:2021/8/28(土)10:00~10:45

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たった1枚の図で説明。3つの着眼点で考える「経営戦略」とは?

課題背景:戦略ってよくわからない

あなたは、仕事をする上で「戦略」を意識しているでしょうか?

私の経験上、管理職でも「なんとなくわかっている」という程度の人は多いと感じています。

一見すると、経営陣など、上位層だけが意識すればいいようなニュアンスの言葉ですが、実は現場レベルであってもこの「戦略」を意識しているかどうかでパフォーマンスが大きく変わると言っても過言ではありません。

なぜなら、会社という単位の中でも部や課、さらにはプロジェクトごとのチームといった小規模の組織ですら、何かしらの戦略に沿って動いており、それに反した行動をしてしまうとパフォーマンスが下がり、逆に戦略に沿った働きをすることで目標へ最短ルートで進むことができるからです。

つまり、あなたが仕事をする上で戦略を意識しているかしていないかでこれから先の仕事のありかたが大きく変わっていくでしょう。

このように、「戦略」という言葉を含んだ質問に対して、あなたは適切な回答をすることができるでしょうか?

多くの人はできません。

戦略はビジネスにおいて非常に重要な要素のひとつですが、それを正しく理解している人は多くないのです。

というわけで、今回はその「経営戦略」の重要性について解説していきます。

戦略とは? 

仕事は何かしらの戦略に沿って動いているということは冒頭でお伝えしました。 

つまりあなたが今任されている仕事も、会社ないしはチームの戦略に沿った意思決定の上で生まれたものです。

では、それがどんな戦略なのか、あなたは答えられますか?

明確に答えられなければ、一流のビジネスマンとは言えません。

まずは「そもそも戦略とはなんなのか」を考えてみましょう。

わかりやすくした図を下に用意しました。

戦略を1枚で表すと?

「現在の姿」「目指す姿」という2つの円がありますね。 

その間に「壁」があって、それを突き抜けるように左から右へ矢印が伸びています。

「目指す姿」がビジネスの目的であり、「壁」というのがそのための課題。

そしてその矢印が、「現在の姿」から「目指す姿」へどうすれば行きつくのか、その手段を意味していて、それがまさに「戦略」です。

よくビジネスでは、どうやって問題解決をするのか?ということが語られますが、それはあくまでミクロな視点でのものであり、「戦略」ではなく「戦術」です。

同じ目標であっても戦略は企業によって異なります。

例えばカフェのチェーン店であるスタバとドトールを比較してみましょう。

両者とも目標は「自社の店舗を増やすこと。コーヒー店の売上を上げること」ですが、スタバはほとんどが直営店で店舗展開しているのに対してドトールはフランチャイズで店舗展開しています。

また、ドトールは客の回転率を重視しており席は狭くたくさんの人が座れるように設計されていますが、スタバは客の長居を想定して高めの値段設定で落ち着いた空間づくりを意識した店舗のデザインになっています。

これが戦略の違いです。

この戦略の違いは働き方の違いにも影響します。

コーヒー店の例でいくと、ドトールは回転率重視のため安い値段で多くの人に来てもらうため原価を抑えた商売をすることになります。逆にスタバは落ち着いた空間を長く楽しんでもらうコンセプトなので、高い値段設定だけでなく、カップにサインをするなど従業員のサービスも重要視しています。

この例からも、同じ目標であっても戦略が変わると中身が大きく変わるということがおわかりいただけたでしょう。

オフィスワークでも、戦略を持っている人はその戦略に基づき、手段・道筋をしっかり考えた上で適切な意思決定ができます。

逆に持ってない人は、目標に対して「こうなりたい」と願望を思い描くだけで、目先のことを場当たり的にこなすだけになってしまいます。

ではどうすれば「戦略をしっかり考えている」状態と言えるのでしょうか?

それは、以下の4つの質問にしっかりと答えられるかどうかで計ることができます。

これらを網羅していれば、しっかりとした戦略だと言えるでしょう。

ここまで、戦略とはどういうものか説明いたしました。その上で、この質問の答えを考えてみてください。

しっかり答えることができれば、きっとあなたは会社(ないしはチーム)の戦略について理解できていると言えるでしょう。

では、なぜ戦略が重要なのか。次はそれについて説明したいと思います。

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戦略が必要な5つの理由

戦略を持っておくことによって、どんなメリットがあるのか。

それはこの図の左側に書いてある3点です。

つまり、仕事において目標に向けての活動がより良いものになるということ。

これをもっと具体的に見ていくと、右の5点に集約されると考えています。

これらが戦略が必要な理由とも言えます。

例えば、戦略がはっきりしていて組織間で認識を統一できていれば、重要な会議で意見がぶつかったときでも「このチームの戦略により適した意見を採用しよう」という判断ができるため、意思決定がスムーズです。

このような理由から、ビジネスにおいて戦略は重要であり、仕事に関わる全員がそれを理解する必要があります。

では、新しいプロジェクトの立ち上げ時など「戦略」を考えるときはどこに注意するべきなのでしょうか?

その3つの着眼点をまとめました。

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戦略を考える3つの着眼点

まずは、外部に目を向けること。戦略は自分ひとりで成り立つものではありません。ライバルや、取引先、市場の状況によっても大きく変わってきます。内部のことばかりにとらわれてしまっては、成功できる戦略にはなりえないでしょう。

次に目的。戦略とは、今の現状から目的に向かってどう進んでいくか、その道筋のことであるとお伝えしました。いきなり具体的な目標を掲げて、その達成手段を考えるのは戦略的では有りません。もちろん数値などの具体的な目標設定も大事ではありますが、それは戦略がしっかり定まった上で、段階的に決まっていくものです。まずは目指すべき姿の全体像を思い描くところから始めましょう。

そして、HOW(どうするか)。よく、目的達成のために「何をするか」にとらわれる人がいます。何をするか(WHAT)を先に考えてしまうと、どうしても現状のリソースに適した動きができないことがあります。そういったミスマッチを防ぐため、まずは今あるリソースからどうやって目的を達成するかを考え、その手段に対して段階的なステップを考えていくのがよいでしょう。

今回の実践ポイント

  • 戦略次第で働き方が変わるため、どんな仕事でも戦略を意識する 

  • 組織のよりよいパフォーマンスのために戦略をしっかり定義し、組織内で共有する 

  • 外部環境、抽象的な目的、どうやって実現するかを中心に戦略を考える

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image by: Shutterstock.com

金田博之この著者の記事一覧

世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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