久しぶりの夏のイベントは要注意。7年前の台湾大規模火災の教訓

 

7年間放置されているレジャー施設のスライダーやプールは、撤去されたものもありますが、残っているものもあります。7年後の今の様子を上空撮影した写真がニュースサイトに出ていたので、ここでご紹介させて頂きました。
【空撮写真】かつて賑わった「八仙水上楽園」 火災から7年、物寂しい廃墟に/台湾 – フォーカス台湾

かつては多くの客で賑わったプール設備は、こんもりとした植物に覆われ、朽ち果てています。あの事故さえなければ、ここは今も多くの人が、暑さから逃れる避暑地として楽しいひと時を過ごしていたことでしょう。朽ち果てた施設写真を見ても、このスライダーは楽しそうだと思ってしまいます。本当に残念です。

一部の報道によれば、当時の台湾の高度医療によって死者数を最低限に抑えることができたとあります。以下、報道を一部引用しましょう。

この粉塵爆発は死者15名、重軽傷者484名を出す事故となり、熱傷患者1人当たりの熱傷面積は平均40%に達した。このレベルの熱傷の場合、一般的な死亡率は25%と言われているが、台湾の医療チームは最終的にこれを3%に抑えることに成功。その成果は海外から高く関心が寄せられ、また評価されている。

 

当時事故現場で患者に応急処置を行って病院へ搬送し、患者の急性期における医療処置及びニーズに応じたコーディネートを行い、『焼燙傷復健暨急性後期照護中心(熱傷患者のリハビリ及び亜急性期ケアセンター)』を設置し、患者のその後の心身のケア、進学や就職など個別の管理サービスを行い、患者の社会復帰を手伝ってきたことを紹介した。(「八仙水上楽園」粉塵爆発から2年、台湾医療チームの取り組みの成果 : Taiwan Todayより)

報道内では、事故の当事者である女性が、この事故をきっかけに医療の道に進む決心をしたともあります。しかし、責任者たちの認識の甘さが、多くの人々の人生を変えました。悲劇は繰り返してはいけません。

日本ではこの夏、久々に旅行に出かけたり、大きなイベントに参加される方も少なくないでしょう。ようやくの開放感、大いに楽しんでいただきたいですが、事故にはくれぐれも気をつけてください。(メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年6月29日号より一部抜粋)

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