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橋本環奈や上白石萌音が「メタバースどエロキャバ嬢」に?国税庁「若者の酒離れ防止」に奥の手も「アルコールはオワコン」「健康より金か」SNSで批判殺到

若者のアルコール離れに、意外な方面から「待った」がかかった。国税庁が日本産酒類の需要を喚起するアイデアを募集するコンテスト「サケビバ!」(運営事務局:株式会社パソナ農援隊)を開催すると発表し、ネットを中心に物議を醸している。「メタバース」などを活用した新しい販売手法、というお題に対して、ネットでは、酒好きの人気女優を「バーチャルキャバ嬢」に起用する案など珍案奇案が続出。一方で、「酒離れの何が悪い」「国が若者にアルコール摂取を推奨するな」「税収のためなら国民の健康は二の次か」といった批判の声も多いようだ。

国税庁が「酒豪」女優にラブコール?

国税庁が主催するビジネスコンテスト「サケビバ!」は、少子高齢化加え、コロナ禍によるライフスタイルの変化で縮小傾向にある酒類市場を盛り上げるために、酒離れの当事者である若者からビジネスプランを募る企画だ。

● 「サケビバ!」(公式ページ)

応募資格は20歳以上で39歳以下の個人または3人までのグループで、募集期間は7月1日から9月9日まで。11月10日の本選大会はオンライン配信が予定されている。

ネット上ではすでに様々なアイデアが飛び交っているが、その中でも一際話題になっているのが、酒好きの人気女優を「メタバースキャバ嬢」に据えるバーチャルキャバクラ企画だ。

酒豪として知られる人気女優といえば、上白石萌音、橋本環奈、今田美桜、川口春奈、新垣結衣、比嘉愛未など……これらの酒好きで知られる女優の共通点は九州・沖縄の出身であること。

この地域の酒税は、福岡国税局、熊本国税局、沖縄国税事務所の管轄であり、国税庁の公式YouTubeチャンネルでは、1年前から沖縄は泡盛、九州は焼酎など地元の酒類をアピールする動画を配信している。

ただ、いくら国税庁のバックアップがあるとはいえ、メタバース空間で人気女優が一緒にお酒を飲んでくれる……なんて夢のような話がそう簡単に実現するものだろうか?テレビCM事情などに詳しい関係者はこう語る。

「アルコール関連のPRは、予算的にとても美味しい案件なんです。酒造メーカーのCMやタイアップ目当てで、あえて酒豪キャラを演じている芸能人は男女問わずいる。キャバ嬢というとハードルが高そうですが、バーチャル空間なら“お触りリスク”もありませんからね。実現の可能性は十分にあると思いますよ」(芸能ライター)

もっとも、仮に橋本や上白石サイドが乗り気だったとしても、キャバクラに群がるのはおじさん世代だけ。若者のアルコール需要喚起にどこまで繋がるかは疑問が残る。

「霞ヶ関の役人はアルコール依存症」

それにしても、なぜわざわざ今のタイミングで、国を挙げて「若者のアルコール離れ」を食い止めなければならないのか?

コロナ禍によって飲酒の機会が減り、会社などでの歓送迎会や「飲みニケーション」需要は激減した。若者世代の多くが、この変化をポジティブに捉えているにもかかわらず、「もっと酒を飲め」とは穏やかではない。

その理由は、キャリア官僚たちが与野党問わず馬鹿な政治家に振り回され、大きなストレスに晒されていることにもあるようだ。関係者によれば、酒に逃げ、半分アルコール依存症のような状態で日々の激務に耐えている者が少なくないという。

「霞ヶ関では以前から、有名AV女優に会えるキャバクラが人気だったと聞いています。それがコロナ禍で自由に楽しめなくなった。本来、若者の酒離れは歓迎すべきことですが、アルコール漬けの人間にはそれが理解できません。今回の『サケビバ!』も、根底にはそのような『とりあえず飲め!』という空気があるのではないでしょうか」(永田町・霞ヶ関関係者)

国がアルコール摂取を推奨、ネットでは批判が殺到

さまざまなアイデアで盛り上がる「サケビバ!」だが、批判の声も多い。百薬の長と呼ばれる酒でも、最近の研究結果によると、安全なラインはビールならコップ一杯程度と言われ、それ以上は害にしかならないともいわれている。後はアルコール依存のリスクが高まるばかりなのだ。

精神科医の和田秀樹氏も、自身のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』の中で、アルコール依存の恐ろしさや、マスメディアのアルコール飲料企業への忖度体質について再三批判している。

「自粛生活でアルコール依存症が増える可能性を論じたワイドショーは見たことがない。実はアルコールはコロナ以上に人を殺している。自殺者の23%がアルコール依存症だったという調査報告がある。自殺対策で自殺は確かに減ったが、アルコール依存症による自殺は手つかずだということを考えると、今でも毎年5~6000人のアルコール依存症の人が自殺をしていると考えられる。(中略)アルコール飲料の業者が、テレビの最大スポンサーの業種だということもあって、テレビに出ている連中が忖度しきっていて、コロナで人の命が大事と言われながら、この物質が我が物顔で売られている現実に違和感を覚えずにはいられなかった」
コロナではなく“酒”が日本人を殺す。テレビが報じぬアルコール依存の原因と「スポンサーへの忖度」という病(MAG2NEWS 2021/3/9)

むしろ若者のアルコール離れは喜ばしいことだという意見は根強い。

課題は若者の酒離れを防ぐことではなく、酒類の製造業者が酒製造の技術を使って、次世代に伝統を残していくことにあるのではないだろうか。

国税庁は的外れの取組みをしていると思うのだが……。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : 橋本環奈 ディスカバリーネクスト公式サイト

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