台湾、初の威嚇射撃も「お金がない!?」中国軍ドローンに強力な措置、蔡総統にのしかかる対抗コスト

 

台湾空軍で相次ぐ事故、パイロット不足

同時に台湾はパイロット不足という問題を抱えていた。『ニューズウィーク日本版』の記事「口先だけのアメリカに頼れない台湾の、パイロット不足の背景とは?」はその深刻さを詳細に描いている。

なんと台湾空軍の事故は2020年以降だけで〈10回に上り、今年だけでもF16など少なくとも4機が墜落〉しているという。原因はパイロット不足による現場への過重な負担にあったのだ。しかもトランプ政権下購入したF16V66機の操縦要員を育てるには、〈今のペースでは50年もかかる〉という。記事は最終的に〈アメリカの政治家が来れば中国がおとなしくなるとか、いざとなれば米軍が守ってくれると思っているなら考えが甘すぎる〉と指摘しているが、その通りだ。

さて、他方アメリカのナンシー・ペロシ米議会下院議長で騒がしくなった台湾海峡の問題にだんまりを決め込んだインドは、ここにきて中国を再び刺激し始めている。原因は二つ。一つは米印両国の特殊部隊がヒマラヤ南麓で20日間に亘り行った合同作戦演習。もう一つはーー(『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』2022年8月28日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

初月無料で読む

image by:JENG BO YUAN/Shutterstock.com

富坂聰この著者の記事一覧

1964年、愛知県生まれ。拓殖大学海外事情研究所教授。ジャーナリスト。北京大学中文系中退。『週刊ポスト』、『週刊文春』記者を経て独立。1994年、第一回21世紀国際ノンフィクション大賞(現在の小学館ノンフィクション大賞)優秀作を「龍の『伝人』たち」で受賞。著書には「中国の地下経済」「中国人民解放軍の内幕」(ともに文春新書)、「中国マネーの正体」(PHPビジネス新書)、「習近平と中国の終焉」(角川SSC新書)、「間違いだらけの対中国戦略」(新人物往来社)、「中国という大難」(新潮文庫)、「中国の論点」(角川Oneテーマ21)、「トランプVS習近平」(角川書店)、「中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由」や「反中亡国論」(ビジネス社)がある。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 富坂聰の「目からうろこの中国解説」 』

【著者】 富坂聰 【月額】 ¥990/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 日曜日

print
いま読まれてます

  • 台湾、初の威嚇射撃も「お金がない!?」中国軍ドローンに強力な措置、蔡総統にのしかかる対抗コスト
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け