コロナ禍のアメリカではバナナ・ブレッドのレシピの検索数が800%も増加したそうです。ウォルマートで最も売れるのがバナナというほどアメリカ人はバナナ好きなのだとか。そんなバナナを使ったアイスに挑戦を続けるニューヨークのお店の話題を紹介してくれるのは、人気ブロガーで『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者のりばてぃさんです。
今夏、ニューヨークで流行るのはバナナ??
食専門メディアのGrub streetがバナナ味のアイス研究に没頭するマンハッタンのとあるアイスクリーム店を取り上げ、「今夏、バナナはもっともホットな味になろうとしている」としています。
● Peel and Eat Bananas are about to become this summer’s hottest flavor
マンハッタンのダウンタウンエリアでMorgensterns Finestというアイスクリーム店を運営するNick Morgensternは、2014年にお店を開けてからこれまで様々なバナナ味を研究してきました。
ドリアンとバナナの組み合わせ、ローストしたバナナ味、バナナとマカダミアナッツ、バナナ・ドルチェデレチェ、バナナフロステッドフレークといった凝った商品などもあります。
そしてついに4月20日、2店舗あるうちのロウアーイーストの店舗を、Morgenstern’s Bananasという店名に変更し、店の外観はバナナカラーの黄色一色にしたのです。ものすごくバナナに情熱を注いでるのがわかりますが、バナナアイスだけを出すわけではなく(!?)、ピーナッツバターやゆず味のアイスなども提供するとのこと。
まぁ、バナナだけでは難しいですしね。じゃあ店名にバナナを入れず、外観も黄色に変更しなくても良いのでは?と思うわけですけど、バナナを愛するが故なのかもしれません。
ところでアメリカではバナナはもっとも食べられる果物の1つです。実際、コロナ禍の2021年、ウーバーイーツではバナナを25,150パウンド(=約11トン409キログラム)以上も販売。ウォルマートでもっとも売れる品であるように、スーパーなどの小売店舗の農産物部門全体の売上を高める推進力にもなっているそうです。
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また、コロナ禍のアメリカで検索数が800%も増加したレシピはバナナ・ブレッドでした。
● コロナ禍のアメリカで検索数が800%も増加したレシピは・・・バナナ・ブレッド!?
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バナナは非常に人気のある食べ物ですがアイスクリームの味としてはニッチなのだそうで、上述のアイスクリーム店は味や食べ方の工夫をしてバナナ味を広めたいのだそうです。追い風とも言えるのが、マンハッタンの他のお店でもバナナ味のソフトクリームをデザートに出しているところが増えていること。
なお、コロナ禍の少し前からアメリカではアイスクリームブームでしたが、差別化のため特徴ある味を出すところも珍しくないほどで、例えばチョリソーキャラメル味という辛いのと甘いの混ぜた味もありました。他にもしょっぱいのと甘いの混ぜたとか甘さと甘さの掛け合いで甘さの極み、ナッツやクッキーを層で入れ込みスプーンを縦にざくっと差し込んですくって食べると食感が楽しいといったタイプのものもあります。
そんないわゆるゴテゴテした味が数多くでていた反動もあってか、最近では昔懐かしの素朴な味への回帰も見られるそうで、バナナだけのシンプルなアイスにチャンスが回ってきているかもしれないのだそう。
バナナ、実際に流行るのか動向が気になります。
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