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新田真剣佑『聖闘士星矢 The Beginning』の興行収入がひどい!“ガーシー告発騒動”の影響はあったのか

人気漫画『聖闘士星矢』の実写版が、俳優・新田真剣佑さん主演でハリウッド作品として公開されています。注目度が高かった同作ですが、興行収入が振るわず悲惨なことになっているとか…。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、他に公開されている人気作品と比較をしながら、映画『聖闘士星矢 The Beginning』について語ります。

『聖闘士星矢 The Beginning』の興行収入がひどい

4月28日から公開されている『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』が記録的な観客動員を続けているようです。

公式発表では、5月6日までの9日間の観客動員数が約165万人、興行収入は約21億7,000万円…これは凄い! 中条あやみが堂々と結婚発表できるわけです。

ちなみに今年1月公開の『THE LEGEND & BUTTERFLY』(以下レジェバタ)は、公開から9日間の観客動員数が83万786人、興行収入は10億7,611万430円でした。

『レジェバタ』の最終興行成績が約24.5億円だったことを考えれば、『TOKYO~』の最終興行成績は50億円近い数字になることも夢ではなく、これでかねてから噂されている鈴木亮平のハリウッド進出の“足枷”も無くなったと言えるのかもしれません。

さて、今年4月28日はゴールデンウィーク(以下GW)突入もあり『TOKYO~』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』他たくさんの映画が公開となりました。

ハリウッド作品で初主演という夢を叶えた新田真剣佑の『聖闘士星矢 The Beginning』もそのうちの1本ですが、残念なことにこの観客動員数が大変なことになってしまっているようです。

公式発表では公開から3日間の観客動員数が約2万8,000人、興行収入は4,234万5,730円。『TOKYO~』の公開3日間の観客動員数は約58万6,000人、興収は7億9,178万2,550円でしたから…大差がついてしまったわけです。

“GW期間中の終日、上映スクリーン観客着席率がわずか5%!”なんて報道したマスコミもありました。

『聖闘士星矢~』の総製作費は60ミリオン㌦、日本円で約78億円とも言われていて、国内外問わず人気が高い日本のアニメの実写化で楽しみに待ち望んでいた方達も多くいたはず…なのにです。

劇場関係者たちはGWでのこのスタートに、自分たちの投資額に対する回収率がどうなるのか気が気でない様相もみせ、騒々しくなってきているようです。

『東映』は創立70周年記念として『レジェバタ』、『聖闘士星矢~』といった大作を次々公開させていますが、“大ヒット間違いなし!”と想定していた関係者たちが、その目論見が外れ頭を抱えているのではないかと勝手に心配してしまいます。

2作品だけで100億円近い製作費を考えれば、いくら後悔してもその損失には胸が痛みます。

『聖闘士星矢』は『Knights of the Zodiac』として2019年に『Netflix』で3DCG版が全世界で配信され、題材がギリシャ神話からということもあり海外でも大人気になりました。

今後アメリカ、ドイツ、フランス等、海外12ヶ国での公開も予定されていますがどこまで挽回できるのできるのか…他人事ながら浮き足立ってしまいます。

SNSでは実際に観に行った人たちの感想がいくつも紹介されています。

「新田のギリシャ彫刻のように改造された肉体は半端ない。顔力、アクションも素晴らしい!」

と絶賛される意見もある反面ー

「ハリウッド作品にしてはCGがしょぼ過ぎる」
「監督の“聖闘士星矢LOVE”は伝わってきたが物語としての脚本はひどい」
「聖衣(クロス)がお粗末過ぎ…もっとカッコ良く出来なかったのかなぁ」等も。

新田も昨年の“ガーシー告発騒動”のイメージを払拭するためにかどうかはわかりませんが、今年、実父・故千葉真一さんの誕生日に弟・眞栄田郷敦と同時に結婚を発表、先日のトーク番組では妻への溢れるばかりの愛情を“(妻との出会い、結婚は)宝くじを当てたようで…”と語っていました。

カリフォルニア州サンタモニカで生まれでロサンゼルス育ち、ネイティブな英語と幼少の頃から習っていた空手や器械体操が基礎となりオーディションで掴んだ主役にも、現場では“毎日吐きそうだった”という不安と戦っていたという新田。

この映画が、彼にとって大きなターニングポイントになることだけは間違いないでしょう。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:culturasmesoamericanas80, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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