「60点で良いから早く終わらせて」に対応できない人が役立たずな理由

Close up of Businessman working on the desk and checking time on his wrist watch.
 

ま、実際には、「そこそこだけど早くやることに価値がある仕事」に対応できない人だと見切られていて、それを評価されるような仕事を振られたことがないのかも知れません。というかその人の上司は、何度も何度も、

 ● そこそこで良いから、早くアウトプットしてくれないかな

ってお願いしているはずなんですよね。仕事のできない人って頑固な人が多いですから、頑なに自分のやり方に市場を合わせようとするんだと思います。その落とし所として、

 ■ 相応の時間を掛けて、それでも85点程度のクオリティしか生み出せない

という仕事の進め方をしているんだと思います。これはかなり強くダメ出しをしているんですよ。相応の時間を掛けたのなら、95点にしろよって話ですから。

60点で良いから、速く終わらせてくれ!

という仕事に対して、独自見解を貫いてこちらの期待する2倍の時間を掛けて、それでクオリティは95点に達していないとしたら、依頼する方としては採点ではゼロ点なんですよ。

 ■ こっちがお願いしたい時間の2倍も掛かってるのに、それなのにこことここと、あそこにもエラーがあるの?(←なんという役立たず!って上司は思っています)

この感覚って分かりますかね?

5つまでのエラーは無視してあげるから、20分で終わらせてねというリクエストに対して、40分掛けてクオリティはエラーが3つありましたって、何も良いところがない、どうしようもないグダなんですよ。こんな仕事を褒められるわけがないんです。でも、この感覚を分からない人が非常に、ヒジョーに多いんです。

で、そういう人に無理矢理20分でやらせると、今度はエラーが8つありましたってことになるんです。どうやっても20分で5つのエラーに収めることができないんです。なぜかって?だってそちらの方がスキルと能力が必要ですから。つまりその人は、能力的に相当劣後しているということですよ。

これは意識して、短い時間で仕上げるという訓練をしないと、できるようにならないんです。実はそれをやることが、あなたの脳力を高めることに繋がるんです。ですから、いつもの業務を、半分の時間で、その上で、どの程度のクオリティを保てるのか?を確認するということをやってみると良いですよ。

特に、この話に、「胸が痛い!」って思う人はね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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