いよいよ師走。飲食業界で予約の準備が佳境となっているのが「おせち」です。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、もはや一刻の猶予も許されない今だからこそ、おせち予約の取り方に関して「今からできる対策」をまとめてお伝えしています。
まだ間に合う!おせちのラストスパート
11月末の段階でご支援先からおせち進捗の共有ラッシュでした。
そもそも目標対比の考え方で見ると、
10月末:30%程度
11月末:50%程度
これくらいの進捗が大切です。
「注文は12月入ってからですよ」という声もまだまだ多いのですが市場はそうではありません。
9月から販売スタートしていますし、今は簡単にPB・OEMができる事によって顧客基盤ある企業がどんどん進出。
家電メーカーとか、大手小売店とかを考えるとイメージしやすいと思います。
そしてその企業群は早割であったりで囲い込み戦略を行なってくるので、初動が遅いと胃袋を奪われるだけです。
おせちは決して複数購入しませんので、しっかりと販売し切ることが重要。
もしこのタイミングで目標対比50%未満だと完売まで黄色信号になってしますので、今からできる対策をまとめておきました!
そもそも売るべき商品か?
今からしっかり伸ばす!としても、重要な視点があります。
それはそもそも売るべき商品か?です。おせちは年に1回のイベントなので、ちゃんと分析しないところが多いです。
しかし「前年比30%以上」のリピート率がないおせちの場合、それは満足頂けていません。
それを継続してもお客様離れであったり、収益も出ない事業になってしまい、良いところがなくなってしまいます。
やはり今年のおせち絶好調のご支援先も前年リピート率がめちゃくちゃ高く、最も高い企業さんで「55%」もの数字に。
おせち売上3,000万円程ですが、キャパオーバーで断っている状況。
まずは前年リピート率が30%以上。ここをポイントにしてください。
この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ
まず力を入れる領域
まず力を入れるべきは、
- 1年前
- 2年前
- 3年前
までのおせち購入で現在未購入のお客様。2年前・3年前のリストの場合だと、満足はしても翌年旅行に行っていたなどで直近のご予約がないことも多いので3年前までのお客様まではきちんと案内したいところ。
案内の方法としては、ハガキかDMでお願いします。
競合環境が強いエリアにおいてはDM、地方都市で競合環境が弱ければハガキで十分です。
DMの場合は、挨拶文・おせちのチラシ。
ハガキの場合は、表面下段に店舗概要、裏面上段におせち写真、下段に挨拶文。
このような構成で大丈夫です。特にクーポンをつける必要もないです。
ちなみに3年前まででなく、4年前・5年前はどうか?
ここで見ると過去やってみたところ、良い時・悪い時の両方が出てしまったので、再現性としてはおすすめし辛い部分です。
粗利率が高く限界CPOが高いのであれば、
テストとしてやってみるのも一つかもです。
次に力を入れる領域
上記でまずやるべきは「おせち」に関連するお客様でした。
次に力を入れるとしたら「既存店」の「ファン」のお客様。
仕出し・外食それぞれで実施している取り組みをまとめます。
○仕出し業のご支援先
仕出しのご支援先の場合だと、
- 今年だけで累計3回以上ご注文
- 平均注文単価が10,000円以上
上記のお客様のデータを抽出し、ハガキかDM+メルマガで案内しています。
ここの反響率が5%強くらいあるので、しっかりと行うべき領域でしたーー
(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2023年12月4日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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