寿司やてんぷらなど、日本発の食べ物が海外に進出していくものは多いですが、実は現在、新たなブームが起きているそうです。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが、その食べ物が注目された理由と今後の可能性について語っています。
次なる世界進出の日本グルメは?「ふわふわタマゴサンド」の可能性
海外での日本ブームやインバウンドの増加。
日本への注目度は、留まるところを知らぬほどの高まりを見せています。
中でも、特に熱い視線を向けられているのは、「食」。
寿司、天ぷら、ラーメンに始まり、お好み焼き、たこ焼き、メロンパン、たい焼きなど、日本人にとっての日常食すべてに、外国人が興味を抱き始めています。
人気の高いものは海外へも進出し、行列ができるほどになっています。
そして、いま注目されているのが、「タマゴサンドイッチ」です。
タマゴサラダやだし巻き、オムレツ、スクランブルエッグなどを食パンで挟んだものです。
特に、タマゴサラダ入りが人気となっています。
キッカケは、2021年の東京オリンピック。
コンビニを利用した外国人記者が、SNSでタマゴサンドを紹介。
きめ細かなふわふわ食パンとタマゴ本来の美味しさが味わえるタマゴサラダの組み合わせを絶賛しました。
このようにシンプルなタマゴサンドは、海外には存在しません。
サンドイッチはありますが、パンがしっとりしておらず、タマゴだけではなく、野菜やハム、ベーコン、チーズなどが必ず挟まれています。
日本のタマゴサンドを初めて食べて、具がタマゴだけのサンドイッチの美味しさに気づいたのです。
そこから瞬く間に広がり、コンビニが記者たちで溢れかえるように。
それを知った外国人旅行者が、コンビニを目指すようになりました。
コンビニ目当てで日本にやって来る人も増えています。
タマゴサンドが有名な喫茶店にも、外国人の並ぶ光景が見られます。
ひと口食べた外国人は、「オーマイガー!」「ファンタスティック!」「アメージング!」となっています。
出国前の空港コンビニでも、別れを惜しむように、最後のタマゴサンドを買う人が増えています。
まさに、「ドハマリ!」。
これは単なるブームではなく、日本の代表食になる可能性があります。
寿司、ラーメン、うどん、定食などのお店が、海外に出店して定着していますが、タマゴサンドもそうなるのではないでしょうか。
ニューヨークでは、すでに「エッグサラダサンド」のお店ができています。
パン文化の国ならば、受け入れられるはずです。
絶好のビジネスチャンスだと言えます。
タマゴサンドをメインに、カツサンド、フルーツサンドのお店を出せば、日本好きな外国人がたくさん集まってきます。
また、これにより、日本のファンがさらに増えることでしょう。
日本は、食文化の輸出によって、“美味しい国”として認知され、世界中から“本場”を目指す人が増えます。
日本経済の復興は、食文化のさらなる発展に、可能性を見出すことができるのではないでしょうか。
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