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元自衛官芸人やす子が「パワハラ・暴力」で引退危機。陸自後輩が証言「死にたいと考えるように」文春砲で視聴者幻滅不可避

元自衛官芸人・やす子(25)に、陸自時代のパワハラ疑惑が持ち上がった。後輩の女性に陰湿なパワハラを行っていたとされるやす子を、一部ネット民は必死に“擁護”しているが、その無理筋の擁護こそがやす子のタレント生命を絶つことになるかもしれない。

「マジ邪魔」「消えろ」後輩を締め上げて暴力まで

女性ピン芸人のやす子(25)に、陸上自衛隊時代の壮絶パワハラ疑惑が持ち上がった。週刊文春が29日、スクープとして伝えたもの。陸自で後輩だった元自衛官のX子さん(20代)が、やす子から受けた理不尽な暴言と暴力を生々しく証言している。

それによると、新米自衛官のX子さんが1期先輩のやす子からパワハラ被害を受けたのは2018年秋。駐屯地の部屋で夜、ルームメイトと就寝準備をしているところに突然、やす子が乗り込んできた。やす子は「お前ら、マジ邪魔」「消えろ」などとX子さんらを罵倒しつづけたとされる。

たまりかねたX子さんが不適切な指導であることを指摘すると、激高したやす子はX子さんに掴みかかり、体を押さえつけ締め上げようとした。その際は周囲が止めに入り、X子さんはやす子から謝罪を受ける。が、その後すれ違った際、やす子はX子さんを見てニヤリと笑ったという。しかも翌朝には、X子さんがやす子に暴力を振るった、という虚偽の噂が広められていた。その後、X子さんは医師からうつ状態と診断され、一時は死にたいと考える状態にまで精神的に追い詰められた、と週刊文春が報じている。この記事では、X子さんのルームメイトの証言や、文春の取材に対し二転三転したやす子サイドの回答も詳しく掲載されている

【関連】「『自衛隊辞めてしまえ!』などとひたすら罵倒されました…」“大ブレイク芸人”やす子の後輩が“深夜の指導トラブル”を告発! – 文春オンライン

この文春砲への反応をSNSでチェックすると、

《やす子マジで最低。ウソの噂を広めるとことか特に》

《自分も会社でパワハラされたことあるし胸が苦しくなる》

《やす子、おまえこそ消えろや。後輩かわいそうすぎる》

《プロパガンダ国営芸人の闇を暴く文春、グッジョブ》

《もうやす子で笑えない。もともと面白くないけど…》

など、やす子のパワハラ疑惑を批判するポストがズラリ。

だがその一方で、「やす子は後輩を厳しく指導しただけ」「記事によると後輩の態度も悪かったらしいから、制裁されるのは当然では?」「こんなの自衛隊では当たり前。やす子ちゃん頑張れ!」「自衛官は甘っちょろい考えでは務まらないってことだ」といった“擁護”も多数見られるという、実に不思議な状況となっている。

やす子“擁護”は逆効果、芸能界引退の恐れも

やす子をめぐっては、今年1月の能登半島地震で民間ボランティアを批判した件が大炎上し、今年に入って「不快だ」との声が急増していることは以前の記事で詳しくお伝えしたとおり。

【関連】元自衛官芸人やす子に漂う「不穏な空気」と「不快感」の正体。ボランティア叩きから「はい~!台湾有事は日本有事」へ?

ただでさえ「政府の犬」「国営芸人」「プロパガンダ芸人」など批判が集中し、好感度が急落しているさなかの文春砲。もしX子さんの告発が事実なら、「やす子=パワハラ芸人」が確定することになってしまう。

だが、そんな事態の深刻さと裏腹に、SNSではやす子を呑気に擁護する声も多い。この現象を、50代エンタメ系ライター氏は次のように説明する。

「自衛隊云々はさておき、一般社会におけるパワハラ事案として見た場合、やす子の行為は明らかに犯罪的ですね。にもかかわらず今回、たしかに不自然な擁護が目立ちます。案外、以前から噂される防衛省の世論工作かもしれません(笑)。ま、それは冗談としても、ネット上のやす子擁護はかなりの無理筋に感じられます。というか、やす子にとって完全に逆効果になっている。このままだと、本当に芸能界を干されてしまうのではないでしょうか」(エンタメ系ライター)

文春の取材に対し、やす子は事務所を通して「配慮に欠けた行動」を認め、「嫌な気持ちにさせてしまったことがあったのであれば、大変申し訳なく思っています」と回答。汚職政治家にありがちな「誤解を与えたのであればお詫びする」構文ではあるものの、やす子本人が当時、X子さんに謝罪した事実を認めているのだ。

それを無視する形で、SNSで巻き起こっている“擁護運動”は、やす子の今後のキャリアを大きく毀損する恐れがあるという。それはなぜか?

無理筋の“やす子擁護”が「自衛隊へのネガキャン」に

建前はどうあれ、自衛隊は軍隊だ。軍の規律を維持するためには、多少の暴言や暴力はやむを得ないという考え方も根強いようだが、なぜ“やす子擁護”が本人にとって逆効果になってしまうのだろうか?

先のエンタメ系ライターが説明する。

「やす子は、『元自衛官』という肩書きだけが売りの面白くない芸人の代表格で、芸らしい芸は何も持っていません。それでもこれまでは、政府や自衛隊にとって“利用価値”が大きかった。やす子の無邪気でクリーンなキャラが、彼らのイメージアップ戦略とベストマッチだったからです。

この春から即応予備自衛官に復帰したのも当然、今後の仕事を見据えてのことだったでしょう。そうでなければ、わずか2年で自衛隊を辞めたやす子が今さら動くわけがありません。

そんな中で、今回のパワハラ文春砲が炸裂しました。一部のネット民は、暴言や暴力を必要悪としてとらえ、無理矢理やす子を擁護していますが、これって人員不足に苦しむ自衛隊にとってはネガキャンにしかならないんですよ。

仮に、今回のやす子の行為がパワハラに当たらないとなれば、『自衛隊=罵倒や暴力は当たり前のブラック職場』という図式が成立してしまいますからね。『就寝前にやす子にツメられる』というプレイが、自衛官の仕事にどう役立つというのか?教育方法が前時代的すぎると感じる人が大半のはずです」(同)

売り手市場に慣れた今どきの若者は、パワハラを肯定するブラック職場など選ばない、ということか。しかし、そうなればもう、やす子は“自衛隊の宣伝塔”として活躍できなくなってしまう。

「自衛隊ではパワハラ事件やセクハラ事件が繰り返し発生していて、自殺者まで出ている。これが大きな社会問題になっているんですよ。今回の文春砲では、X子さんが自死直前まで追い詰められたとされていますが、テレビの視聴者は今後、やす子をみるたびにそれを思い出すことになるでしょう。『元自衛官』の肩書きに、人々が眉をひそめるようになった時点で、もうやす子に利用価値はありません。これまで“国営芸人”と叩かれてきたやす子ですが、“政府案件”や“自衛隊案件”をすべて失う日はそう遠くないと思います」(同)

“政府案件”だけでなく、最近、出演本数が急増していたテレビCMへの悪影響も懸念されるところ。今どき、パワハラ人間を宣伝に起用したがる企業など存在しないだろう。テレビでやす子の「はい~!」を見られる期間は意外に短いのかもしれない。

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X(旧Twitter)の反応

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※本記事内のツイートにつきましては、X(旧Twitter)のツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: やす子 | Sony Music Artists

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