漁港近くの「いけすがある繁盛食堂」が朝4時からお客さんの笑顔であふれるワケ

 

このお店に魚料理が多いのは、店主が魚屋さんだからです。

魚が好き過ぎて、売るだけでは満足できなくなり、自分で作った料理を食べてもらいたいと考え、食堂をやることに。

魚へのこだわりは、お店の一角を見れば、納得してしまいます。

大衆食堂でありながら、生け簀があるのです。

新鮮な魚を食べさせたいという想いからです。

それだけではありません。休日には、自分の船で釣りに行くのです。

釣れた魚を翌日お店で出すためです。

休日の翌日には、その魚を目当てにやって来る常連さんもいるほどです。

このお店のキャッチフレーズは、「魚屋さんのお値打ち食堂」。

地元の魚を安く提供することに全力を注ぐため、時には赤字で出してしまうことも。

そんなお値打ち品があることをお客さまは知っているのです。

だから、何度も何度もやって来るのです。

店主曰く、「たくさん種類があるのは、楽しみながらメニューを選んで欲しいため。低価格で提供するのは、たくさんの料理を手に取ってもらいたいから」。

この店主は、真の料理人。魚好きで、美味しいものを食べてもらいたいと願うのみ。

安くて、美味しくて、種類も豊富。なかなか見つけることの難しいお店です。

出逢うことのできたお客さまは幸せです。人生のひとコマとして、刻み込まれることでしょう。

夜勤明けの人は、“晩ご飯”と“晩酌”に。出勤前の人は、しっかり食べて、朝の活力に。昼は、遠くからやって来る人たちの行列ができています。

ずっと守って欲しい、大繁盛店。

朝4時から、お店の中は笑顔でいっぱいです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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