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レバノン一般市民も犠牲「ポケベル殺傷テロ」で噂される「次に爆発しそうなヤバい機器」とは?第三次世界大戦はiPhone連続爆発から始まるとの見方も

レバノンでポケベルや小型無線機が相次いで爆発した事件で、これまでの死傷者は約3000人に。人々の間では「次に爆発する機器は何か?」という疑心暗鬼が急速に広がっている。

「ポケベル無差別殺傷テロ事件」が世界を一変させる可能性

私たちは今まさに、世界が一変する瞬間を目撃しているのかもしれない。

レバノンの首都ベイルート郊外など各地で17~18日にかけて、ポケベルや小型無線機など電子機器が相次いで爆発し、多数の死傷者が発生した事件。各種報道によると、イスラエルがレバノンの民兵組織「ヒズボラ」構成員を狙って仕掛けた攻撃とされるが、被害は一般市民にまで及んでおり、その血も涙もない“新戦術”に世界中で衝撃が広がっている。

国内のSNSやネット掲示板でも、一連の爆発を深刻に受けとめる投稿が急増。民間人の犠牲をも厭わない“作戦”を実行したイスラエルに疑問の声が多数あがっているほか、「次に爆発しそうな電子機器」についても活発な意見交換が行われている。

《ポケベル、無線機に爆弾を仕掛けてメッセージや電波で起爆って、そんなスパイ映画みたいなことできてしまうもんなのか…》

《いや理屈のうえではできるんだろうけどさ、なんで本当にやっちゃうかな》

《モサド、手が込みすぎだろ。世界中の機器に爆弾が仕掛けられててもおかしくないぞ》

《爆発直前にポケベルが鳴ったらしい。それで画面を覗き込んだ人は顔が、端末を手に取った人は腕が吹っ飛んだって。恐ろしすぎる》

《現地病院の動画グロすぎ。負傷ってレベルじゃない、地雷の犠牲者みたいだわ》

《これは911並かそれ以上の大事件だよ。今日、戦争の常識が変わったんだよ。そのわりにニュースの扱いが小さいけど》

《これでもうどんな電子機器も「爆発物」扱いになった。とんでもないことをしてくれたもんだよ》

《やっぱりスマホが一番ヤバいのでは?リチウムイオンバッテリーとか、ただでさえエネルギーのかたまりだし》

《次の世界大戦は謎のiPhone連続爆発で開戦しそうだな。いやもう始まってるか?》

《パソコン、ルーター、iPhone、Android、ラジオ、首掛け扇風機とか、身の回りを疑いだしたらキリがないって…》

これらの人々の投稿に、“ネタ”や“大喜利”のような気軽さはまったくない。皆、一様に憤り、大きな不安を感じている様子だ。

「もしiPhoneだったとしたら?」スノーデン氏が世界に警告

従来、ネットでは、スマホの“盗聴被害”を心配する人が「病院に行ってこい」「頭にアルミホイルを巻いておけ」と揶揄されることがよくあった。だが、もう絵空事や陰謀論と笑っていられない。「盗聴どころか、端末を爆発させることすら可能」というのがこれからの時代の“新常識”になりそうだからだ。ネットメディア編集デスクが説明する。

「アメリカ政府による世界規模のネット監視網を内部告発し、ロシアに亡命した元CIAのエドワード・スノーデン氏が、Xで興味深い発言をしています。同氏は今回のイスラエルによる攻撃を『犯罪だ』と強く非難。その中で、ごく当たり前のように、『もしポケベルではなくiPhoneに爆弾が仕掛けられていたとしたら?今や世界中の誰もが危険に晒されている』と注意喚起したんですよ」

エドワード・スノーデン氏(41)は、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員。同氏が存在を暴露したNSAの極秘ネット監視ツール「PRISM(プリズム)」に関しては、弊サイトでも4月の記事でご紹介したことがある。

同氏は、今回のイスラエルの攻撃を「ユナボマー(全米を震撼させた連続爆弾事件)」方式のブービートラップであると指摘。その卑劣な手口によってヒズボラ構成員の100倍以上の新たな敵を生み出す結果となっており、軍事的な観点からも愚策だと批判している。

「そのスノーデン氏によると、日本のあらゆる重要インフラにはすでにマルウェア(不正プログラム)が仕掛けられているという話もあります。日本が米国との同盟を破棄した場合、マルウェアが起動して送電網などがすべてダウンし、わが国は壊滅状態になると。映画『スノーデン』が公開された7年前には眉唾モノの説でしたが、レバノンへの遠隔攻撃をみて、あらためて現実味を帯びてきたと感じる人が増えているようです」(前出のネットメディア編集デスク)

いまや身の回りのほとんどの電子機器は海外製、もしくは海外から輸入したパーツでつくられた製品ばかりだ。レバノンの惨状は日本の安全保障とも密接に関わっている。家庭や職場のスマホ・小型家電が次々に爆発し、全国のインフラも完全に沈黙する――万一そんな事態になったら、果たしてわが国に対抗手段はあるのだろうか?

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