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吉高由里子“異様なハイテンション”のウラ。『光る君へ』視聴率絶不調でも「新垣結衣と戸田恵梨香に勝った」理由とは?

女優の吉高由里子さん(36)が主人公のまひろ(紫式部)役を熱演したNHK大河ドラマ『光る君へ』が15日、最終回を迎えました。数字的には第1話から不調で、歴代ワースト2位の平均視聴率でフィナーレを迎えた本作ですが、吉高さんに焦りはまったくなし。むしろ関係者も驚くほどの“異様なハイテンション”をみせているようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。

歴代ワースト2位の低視聴率でも、2024年は「吉高由里子の独り勝ち」

『光る君へ』が有終の美を飾ったようです。

初回視聴率が12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大きく躓き、このままでは大河ドラマのワースト視聴率更新も…と囁かれていたのですが、何とか辛うじて土俵際でつま先を残していたという感じでしょうか。

現在、ワースト記録保持者は、2019年度の『いだてん~東京オリムピック噺~』です。放送終了直後は主演の阿部サダヲや、脚本の宮藤官九郎に、台風のような強い風当たりがあったと言われていました(今年1月期の『不適切にもほどがある!』ですっかり汚名返上となりましたね)。

ところが今回の『光る君へ』では、主演の吉高由里子や脚本の大石静に対する非難めいた声は不思議なことにほとんど聞こえてきません

平均視聴率こそ10.7%と『いだてん~』に続く“ワースト記録第2位”となってしまいましたが、何といっても『光る君へ』は、NHKの配信サービス『NHKプラス』において、“特定の期間内に異なるブラウザでWebサイトを閲覧した数”として37.8万UB(ユニーク・ブラウザ)という大河ドラマ歴代第1位の数字を残したことが、製作サイドの自信に繋がったと言えるのかもしれません。

放送前から局の幹部は“若い女性視聴者の囲い込み”を公言してはばかりませんでしたから、オンタイムには観ないけれど、自分の空いた時間に『光る君へ』チェックをしていた若い女性層が増えたことには、手応えを感じていることでしょう。

“高齢視聴者に支えられてきた大河は終わり、これからは若年層が関心を寄せてくれる作品を作る”…これを体現してくれたのが、吉高由里子であり、『光る君へ』だったというわけです。

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吉高の異様なハイテンション、芸能関係者の見方は

最終回前の12月15日には、最後の番組プロモーションとして『あさイチ』に出演した吉高ですが、そのテンションの高さは半端なかったと関係者が話していました。

番組スタートは朝の連続テレビ小説が終わってすぐの8時15分ですから、深夜真夜中まで収録を余儀なくされる役者さんたちの疲れはMAXで、中には満足に寝ていないまま出演することになる役者もいると言われている『あさイチ』です。

この日の吉高は、疲れと睡眠不足が引き起こしたように思える異様なハイテンションで、劇中で吉高の“従者”を演じた『カラテカ』矢部太郎がサプライズ・ゲストで登場すると、「どうしてここにいるの~!」と、椅子から転げ落ちるのではないかと思うぐらいの驚きをみせたのです。

この、そこまでビックリしなくても…というテンションの高さ、早朝からの異様なハシャギぶりについて、ベテラン芸能記者たちは“BIG3から頭ひとつ抜け出した優越感”によるものと分析しています。

1988年生まれの女優の新垣結衣戸田恵梨香、そして吉高を指す“BIG3”には、今、大きな変化が訪れようとしているのかもしれない…と。

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広告関係者が指摘する吉高由里子の「好感度爆上がり」

ガッキーの今年は、地上波連続ドラマ出演はゼロ、映画も2本出演していましたが、その興行成績は散々でした。星野源と結婚し、所属事務所から独立して3年、さらなるステップ・アップにむけて、女優としての過渡期を迎えているのかもしれません。

戸田に関しては、昨年5月に松坂桃李との第1子を出産後、以前のような活動はしていないように思えます。久々の配信ドラマ出演も、まだ解禁前なのでしょうか、所属事務所の公式HPには記載されていない状態です。

それぞれがお互いにどう思っているのかはわかりませんが、吉高にとって『光る君へ』は、絶好のアピールになったと言えると感じます。

紫式部が右利きだったこともあり、サウスポーの吉高が右手で、しかも毛筆で文書をしたためる所作には、専門家を始め感嘆の声が多数寄せられていますし、その彼女の努力に、広告関係者たちからも“同年代から下の女性たちからの好感度は爆上がり”という評価が聞こえてきます。

視聴率という括りでは残念な結果に終わった『光る君へ』ですが、“女優・吉高由里子”にとってこの大河ドラマ主演作は、大きなターニング・ポイントになったことだけは間違いないようですね。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:ACROFAN, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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