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2024年も「おせち完売御礼」この企業はいったい何をしたのか?

飲食業界で、年始に大きな売上をあげるひとつに「おせち市場」があります。コロナ禍に市場が急成長したことで競争が激化しているなか、今年も完売御礼で売り上げを伸ばすことができた企業は何をしていたのでしょうか?外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんは今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』の中で、そのような優秀な支援先が取り組んだことを紹介しています。

おせち売上3,200万円売る企業の取り組み

年始の売上ロケットスタートに繋がる一つがおせちの市場ですよね。

2024年も完売御礼でしっかりと売上を伸ばせたご支援先。

そこの取り組みを見ていこうと思います。

■おせちの市場規模

約600億円から800億円超えまで急成長したおせちの市場。

理由はもちろんコロナ禍。外で買うというのが定着したのは良いのですが、競争はえげつないくらい激化しました。

■新規獲得の難易度高い!

今年最も大変だった事。それはご新規様の獲得です。

何故か?

実は2023年のおせちの時に市場規模が前年対比で微減になりました。

それによって一部メーカーに「おせち過剰在庫」が残りました。

そのため、それを2024年に安売り。えっ?という金額で販売していたり、OEMも委譲な好条件だったり。

本来のコストプッシュであれば値段を変えていくべきでしたが、そのメーカーは在庫を圧縮したい。

そのため、薄利多売で無理くり売ったので、一部異常なコスパ商品が存在。

この辺りが新規獲得の難易度アップにより一層繋がってきました。

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■3,200万円の内訳

さて、3,200万円の個数と単価を見るとこのようになります。

件数:1,300個

単価:約25,000円

売上:3,200万円

件数1,300個がもう製造の限界値。店舗で作っているので深夜仕事です。

昔は1,000個だったのですが、創意工夫によってここまで高められました。

またもう一つが単価。

昔は20,000円くらいだったので、単価だけで650万円の底上げになった訳です。

では単価を上げられるか否か。ここをどうチェックするか?です。

■全てを決めるのは前年からのリピート率

おせちは年に1回の販売。

なので「売れたから満足いただいた!」と捉えるのはドツボにハマります。

大事なのは前年ご購入くださったお客様が今年もまたご購入いただけるか?です。

こちらの企業もそこで判断されています。

業界平均的には「30%」です。その中で今年は「41.8%」だったので、2025年のおせちは値上げを検討中です。

しかし。

実はその前2年はその数字が悪化! これはかなりやばい!と捉えていました。

・お客様アンケートの徹底

・商品内容の見直し

・写真の魅せ方の見直し

・購入後フォローの見直し

・価格は一旦据え置き

本当は値上げしたかったのですがリピート率が下がる=離脱が増えるなので、グッと我慢。

頂いたご意見を真摯に見直し。見直しといっても年に1回なのですぐに成果が見えず辛い部分も。

ただそれを愚直に進めることで、今年41.8%まで戻ってきた訳です。

そのため来店もーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2025年1月13日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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