よく「働きすぎ」と言われる日本人ですが、これは心身ともに悪影響を及ぼす「社会問題」の一つとも言えます。残業せずに仕事をこなすには、小さな仕事でも工夫一つで効率アップが可能です。世界的なコンサルティング会社マッキンゼーにも勤めていた赤羽雄二さんが、ご自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、残業ゼロを実現するために「日頃からできる8つのチャレンジ」を伝授しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:残業ゼロを実現する仕事のしかた(『最速のリーダー』)その12
この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ
ほとんどの仕事は数倍速くできる
私はコマツからマッキンゼーに転職したときの経験、
みんな、あまりにもムダが多いし、
多くの人が「山積みの仕事を何とか片付けよう」とか「
したがって、会議や書類削減という会社・
残業ゼロを目指すには、次の8項目に思いっきりチャレンジしていただければと思います。
8つのチャレンジはこちらです。普段、
- チャレンジ1 日々加速……仕事を日々加速する
- チャレンジ2 先手必勝……困難な仕事ほど、すぐに着手する
- チャレンジ3 仕込み万端……普段から準備しておく、仕込んでおく
- チャレンジ4 即断即決、即実行……ためらい、迷い、躊躇は時間のムダ
- チャレンジ5 超高速PDCA……「瞬時に」「高速で」「何度も」改善し続ける
- チャレンジ6 上司マネジメント……上司を巻き込み、活かしきる
- チャレンジ7 他部門連携…… 普段から他部門のキーパーソンと話し、関係をつくっておく
- チャレンジ8 好循環 ……2歩手前から種まきをし、好循環を生み出す
チャレンジ1:日々加速・・・仕事を日々加速する
すべての仕事はどんどん加速できます。慣れますし、
1.単語登録:単語登録を200語ほどすると「
短文も、よく使うURLも、よく使うメールアドレスも、
2.書類テンプレート作成:
3.文例フォルダの作成、活用:メールの文章で謝罪、依頼、
ただ、Gmailの場合は、
4.ショートカットキー利用:
ウィンドウズの場合は、「コピー: Ctrl+C」あたりは常識でしょうが、「コピーして削除:
資料作成はパワーポイントやワードがよく使われており、
5.あらゆるスピードアップの工夫:
毎日新しいものを見つけます。「この程度はいいや」
- 何でもすぐ相談できる相手を何人も見つけておく
- 受け取った資料は数ページなら2、3秒で見て捨てる
- 数十ページの資料でも、2、
3分で見て適切なフォルダに保存する - 資料を瞬時に保存し、いつでも見つけられるようにするため、
30~50のフォルダをつくっておく(私の場合、仕事柄、AI、 ロボット、自動運転、ブロックチェーン、愛着障害、 日本の問題など50以上に分けています) - 資料は、最初にアウトプットイメージをさっと作成する
- 机の周りの文房具、資料はすべて瞬時に取り出せるようにする
- 探し物がほぼゼロになるようにする
- PCのブラインドタッチのミスを徐々に減らしていく
- キーボード入力をさらにスピードアップする
- 「海外出張に持っていくもの」「PC買い換え時にすること」
などを1ページに書く - スーツケースには、「ケーブル類」「薬」「ホッチキス・
つめきり・くし」 などと書いたファスナーつきの透明ビニール袋を10枚ほど入れて おく - 用紙、トナー、
インクカートリッジなどは必ず予備を十分に買っておく - プリンターに補充する用紙は瞬時に取り出せるように、
包装紙を大きく破っておく
いかがでしょうか。こんな細かなことをと思わず、
チャレンジ2:先手必勝・・・困難な仕事ほど、すぐに着手する
残業ゼロは簡単なことではありません。長年、
「先手必勝」と念仏のように唱え、
週1回、始業前あるいは金曜18時などに集まって、「今週(
あとは、「こういう先手必勝をして残業削減の成果を上げました」
先手必勝についてのブログを20~30記事も書いていると、
チャレンジ3:仕込み万端・・・普段から準備しておく、 仕込んでおく
シェフや板前さんにとって仕込みが重要であるように、
- 残業削減を始めるため、
自分の過去2週間の時間の使い方を整理しておく - スピードアップすべき業務を洗い出すため、
仕事の速い先輩を観察しておく - 企画書をつくることがわかっていたら、
関連情報を先に集め始めておく - 新しい業務につくときに、経験のある先輩、同僚、
友人から話を聞いておく - 出張前にはある程度の下調べをしておく
- 重要なインタビュー時には、
事前に関連情報に全部目を通しておく - 初めて仕事でエクセルやワードなどを使うなら、
その前に少し触っておく - 他部門との連携が必要なら、
同期などに依頼して知識を増やしておく - イベントを担当するなら、2、3の該当場所を先に見ておく
- 部下のコーチングを任されそうなら、関連図書を少し読んでおく
ちょっとしたことですが、
好循環になるか、悪循環になるか、
チャレンジ4:即断即決、即実行・・・ためらい、迷い、 躊躇は時間のムダ
上司の即断即決、即実行についてしばらく前にご説明しましたが、
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