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急増する「投資詐欺」、現役探偵が詐欺師を追い詰めるときに「使う手」は何か?

投資詐欺の相談が増えているというメルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さん。実は後藤さん自身もビジネスで打ち合わせをした人が投資詐欺をしている事実が判明し、調査を進めているそうです。投資詐欺の案件で探偵は何をするのかを紹介しています。

増えてきた投資詐欺

最近、また投資詐欺の相談が増えてきました。

ここ2~3ヶ月はこの手の相談は落ち着いていたので、「ようやく減ってきたのかな」などと思っていたんですが、3月に入ってから、週に1~2件のペースで投資詐欺に関する相談や噂が舞い込んでくるようになりました。

そしてなんと、僕が普通にビジネスの打ち合わせ目的でカフェで会った方──1週間後に、その人が投資詐欺をしていた人物だと判明しました。

その方は知り合いの方にいつもの感じで軽く紹介頂いたのですが顔合わせの1週間後にその紹介者の方から電話がかかってきて「彼は詐欺師だったかもしれない。。。」ということでした。

もちろん、僕に直接詐欺を仕掛けてきたわけではなく、会った時は“介護事業”の話をしていて、あくまで名刺交換や情報交換レベルの会話でした。

「また何かあればご一緒に」といった軽いやりとりだったんですが、その裏で、他では何千万円もの詐欺行為をしていたようです。

とはいえ、現段階ではまだ「詐欺だ」と法的に確定しているわけではなくて、いわゆるポンジスキームの途中段階、という状況。

ただ、やり口を知っている人から見れば、これは限りなく“クロ”に近い。そういう類の案件です。

今回は、彼の居宅や生活の基盤を押さえておきたいという依頼を受け、現在も調査を進めているところです。

こういう事例を見ていると、やっぱり詐欺って本当に身近にあるんだなと実感します。

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僕がこういった案件でまずやるのは、対象人物に関する既存情報の整理と確認。具体的には、今住んでいる場所や実際に勤務している場所、普段の生活圏を把握することから始めます。

次に行動調査を行い、接触人物や家族構成などを調べていきます。

最終的に目指すのは──“第一債権者”として接触すること。

これは、現時点で投資詐欺に対して現実的に取りうる、数少ない手段だと僕は考えています。

このスキームをしっかりやっている探偵事務所は正直あまりないと思いますが、シンプルに、情報を集めて第一債権者になる。

この流れが、最も効果が高いと感じています。

特に家族構成まで分かると、交渉時にある種の“アキレス腱”を握るような形になります。交渉材料として使える場面も実際にあるのです。

ちなみに昨日、元警視庁の知能犯専門の刑事さん(25年のキャリア)とお話しする機会がありましたが、彼いわく、こういった投資詐欺は本当に摘発しづらいとのこと。

だからこそ、「予防」がすべてだと。騙された後では、できることはかなり限られてくるそうです。

なので、最後にひとつだけお伝えするとしたら──

「“人”に投資するのはやめた方がいい。」

これに尽きるかなと思います。

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image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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