メルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんの顧客の中には、いわゆる大金持ちや超富裕層の方もいらっしゃるそうです。そして、その中の「超お金持ち層」からの相談には「ある共通点」があるのだとか。今回のメルマガでは、その超お金持ちゆえの悩みについて紹介しています。
超お金持ちの悩み
僕のお客さんの中には、いわゆる“平均的な所得の方”から、「お金持ちだな」と思う方、そして明らかに“超富裕層”と呼べるような方まで、様々いらっしゃいます。
そんな中でも、本当に桁違いのお金持ち、“超高級マンション”に住むような層の方々からもご相談をいただくことがあります。
探偵への依頼内容は、人によってバラバラではあるのですがこの「超お金持ち層」に関しては、相談内容にある共通点があるんです。
それは──
悩みの対象が「近隣住民」であること。
例えば、ある超高級マンションに住んでいる方からの相談では、
「隣人が夜な夜なパーティーを開いている」
「そこに出入りしている人物が、ちょっと“筋が良くなさそう”に見える」
「もしかして薬物やってるんじゃないか?」
「自分に何か被害が及ぶんじゃないか?」
──そんな不安から相談に至るケースがあります。
また別のケースでは、「マンションの共有ラウンジに、どんな人が出入りしているのか知りたい」といったご相談もありました。
とにかく、“近隣に対する警戒心”が非常に強いのが特徴です。
一方で、いわゆる“お金持ち”とされる層の方々の相談は、たとえば自社グループ企業のトラブルだったり、お孫さんの結婚相手の身辺調査だったり、割と“外向き”な問題が中心です。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
でも、上記のように“超お金持ち”になると、基本的には「自分の生活の安心や安全」にフォーカスされている。
また、そういった方々のご相談は、必ず自宅で行われます。
彼らは、家具も、服も、食材も、何でも“家に届けてもらう”スタイルなので、外に出る必要がない。
そして何より──自分が「お金持ち」だと周囲に悟られたくない。そんな気持ちが強く感じられます。
だからこそ、「自分や資産を守る」ことを第一に考え、“攻撃されるかもしれない存在”を早めに把握し、必要があれば排除する。そんな思考パターンが見えてくるんです。
実際のところ、調査を進めてみた結果、「対象者は特に問題ない普通の生活をしていた」というケースも全体の半分くらいあります。
なぜそんなことが起こるのか?
推察するに──彼らは家からほとんど出ず、関わる人間が「ごく限られた周囲の人だけ」になる。
だからこそ、その少ない関係の中に過剰な注意や不安が向く。そうなると、隣人はごく普通の生活をしているのに、警戒の対象になってしまう。こんな流れが多発しているのではないかなぁと思います。
僕らにはまだわからない、“何百億もの資産”を持つ人々の世界観や思考回路。到底、簡単に理解できるものではありませんが、こうしてお話を聞いていると、少しずつその輪郭が見えてくる気がします。
ちなみに、そういったお宅に伺うと、だいたい2時間以上、じっくりお話を伺うことになります(笑)。
そして、僕に本当に相談したいことは、そのうちの10分ぐらい。あとは身の上話です。
いや、本当に相談、話したいことは、自分のごくありふれた生活の話なのかも。。。
彼らの見ている社会とは一体、どんな世界なのでしょう。
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