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まるでドラマ。探偵が大企業から依頼された特別な案件、怪しい「丸パクリ営業」の証拠を掴め!

探偵の依頼は浮気調査などの個人からの案件のほかにも企業からくることがあるそうです。そしてその調査は前例がないものになりがちなのだとか。メルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんは、自身が受けた企業からの依頼で特に印象に残ったものを紹介しています。

フランチャイズ先の暴走

浮気調査や個人の相談案件は、ある程度パターンが決まっていることも多いですが、企業からの依頼というのは、“前例のない調査”になることがよくあります。

今回はその中でも、件数自体は少ないものの、印象的だった企業案件をご紹介します。

依頼者は、ある大手企業。フランチャイズ形式でサービスを展開している会社です。

具体的な業種はここでは伏せますが、イメージしやすく言えば、美容院、コンビニ、モバイルショップなど──店舗型のフランチャイズ展開を行っている企業さんです。

その企業からの依頼内容は、こうでした。「フランチャイズ先の1社が、怪しい動きをしている」

詳しく話を聞くと、そのフランチャイズ先は、本部と契約したまま、そのノウハウを丸パクリし別の屋号、似たような名前を掲げて、こっそりと“パクリ店舗”を営業していたとのこと。

つまり本部としては、ロイヤリティも契約金も払ってもらえないまま、自社の資産(=ノウハウ)を使われている状態。

もちろん、契約書にはこういった競業や模倣行為の禁止が明確に記載されています。

今回の依頼は、この「丸パクリ営業の証拠を押さえてほしい」というものでした。

その証拠をもとに、弁護士が交渉や法的対応を進めるというシナリオです。

この案件、まるで大人向けドラマのように思えるかもしれませんが、実はこういったトラブル、意外と多く潜在しているようです。

ただ、こういう問題に探偵が入れるという発想は、まだまだ一般的ではない。

今回は、たまたまこの企業の顧問弁護士の先生が僕とつながっていたため、依頼となりました。

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実際の調査は2週間にわたりましたが、無事に「ノウハウの丸パクリをして営業していた」という証拠を押さえ、調査報告書として弁護士に提出。

結果としては、比較的スムーズに話がついたようです。

契約違反という“白黒がはっきりしている領域”なので、探偵としても入りやすく、証拠が揃えば一気に展開が進む。そんな、ある意味“わかりやすい”案件だったと思います。

調査の中身としては──

まずはそのフランチャイズ先の店長をマーク。平日の動きを徹底調査します。

フランチャイズ店舗への出勤はもちろん、パクリ店舗への出入りが撮れれば一番良い。

実際には、3日目まではパクリ店舗への出入りは一切なかったですが4日目の夕方に、フランチャイズ店舗から出た足で、そのままパクリ店舗へ!!

中の様子を見ていると、まっすぐにレジへ行き、現金の回収をしている様子でした。これは動かぬ証拠ですね。

そして、スタッフの重複、制服や備品の類似なども撮影。

これらの証拠を「張り込み」「尾行」「撮影」「聞き込み」といった探偵スキルを駆使して集め、最終的に一冊の“武器となる調査報告書”に仕上げました。

こういった企業×契約トラブルの調査は、探偵の新たな活躍分野として、今後さらに広がっていくことでしょう。

今後も、こうした知られざる探偵のフィールドについても、少しずつお伝えしていけたらと思います!

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image by: Shutterstock.com

後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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