浮気の発覚の多くはスマホから始まります。昨今、スマホは「浮気かも?」と疑ったらすぐにチェックするものの一つになっています。メルマガ『探偵の視点』の著者であり、浮気調査や人間関係のトラブルに日々向き合っている“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんは、数多くの浮気調査を行ってきた中で気が付いた「浮気を疑った人が、相手のスマホを見た後に待つ悲惨な結果」について語っています。
スマホを見た後は?
先日、いつものように浮気調査のご相談を受けていたときのこと。
現在の状況を踏まえ、離婚を考えているのかどうか、家族構成やライフスタイルについても聞いていきます。
そしてその中で「浮気が発覚した経緯」も必ずお聞きします。するとこの時に返ってくる答えで一番多いのが「携帯電話を見た」というパターンです。
例えばある日、帰りが遅くなった、怪しい動きが増えた、そういったパートナーの行動で浮気を連想し、携帯を見ることを決意。
携帯を見てみると、知らない異性とのLINEや、浮気をほのめかすメッセージを発見。
浮気しているに違いない!
これはよくある浮気発覚のシチュエーション。
そんな中で最近気づいたことがあります。それは、携帯を見た後の依頼者さんの反応や行動がわりと似ている!ということです。
結論、携帯を見た方の多くはパニック状態になってしまう。
「携帯を見る」という行為はすぐに思いついて実行できるけど、見てしまった後のこと、「知ってしまった後どうするのか」がはっきり決まっていないことが多いんです。
また逆に、携帯電話の中に浮気の証拠が見つからなかった場合でも、やはりパニックになる方が多い。
この場合は、「無いこと」の証明ができないので、どこまでパートナーを探ればいいのかわからなくなるんです。
どちらにしても、「どうしていいのかわからない」ことが多い。そこで個人的におすすめしたいのは浮気が発覚してしまったら、まずは携帯の画面を写真や動画で記録しておき、何も行動を起こさずに数日間、自分の気持ちを落ち着かせること。
その後に、弁護士さんや、事情を知っている友人などに相談する。
一人で抱え込んで動いてしまうと、冷静な判断が難しくなり、後で「もっと落ち着いていれば良かった」と後悔される方が非常に多いです。
なので、まずは数日間のクールダウン期間を取り、専門家に相談することがベストです。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
ただ、難しいのは、浮気の証拠がない場合です。
ないことの証明は非常に難しく、翌日も、その翌日も、携帯をチェックし続けてしまいがち。
想像の中では、一度携帯を覗いて浮気の証拠がなかったら安心するだろうと思うのですが、ほとんどの場合、それでは終わりません。
証拠が見つからなくても、浮気以外のマイナスポイントを探し続け、携帯を覗き見していることがバレて夫婦関係が悪化してしまうケースが多いんです。
それは本当にもったいないこと。
こうした時のおすすめは携帯を一度見たら、数日間は見ないと決めてしまうこと。本当に怪しいのなら、弁護士に相談すること。
浮気して隠している相手なら、証拠探しがバレてしまうと警戒され、さらに隠されてしまうでしょう。
逆に浮気していなかった場合は、ただ疑っているだけで関係が悪化するだけになってしまう。
携帯の中だけで白黒を判断するのではなく、総合的に信じていくのかどうかを考えていく。自分が「証拠探しの沼」にはまらないようにする。
プライバシーを尊重しつつ、「見つけること」を目的にしすぎないことが肝心です。
回数を決めて、証拠が見つからなければ、「それが結論」という方向で考える。これが賢い対処法だと思います。
皆さん携帯を見たがりますがその後の行動まで考えている人は少なかったので、今回はそこをお伝えしました。
個人的には、基本的には人の携帯なんて見ないほうがいいです。浮気どうこうではなく、携帯を見た後に「携帯を見て良かった!」と言っている人には出会ったことがありません。
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