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生徒数が激減で崖っぷち。社交ダンスが生き残る術はあるのか?

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、生徒数が減少して利益が落ちているという社交ダンススタジオの運営者から「今後生き残るためにはどうすればよいか?」との質問が寄せられました。いつも広い視点をお持ちの永江さんが出した答えは?

社交ダンススタジオの生き残り戦略

Question

社交ダンススタジオの運営・講師をしているのですが、生徒の高齢化に伴い生徒数とレッスン時間が減少して利益が落ちており、今後どのように運営をしていけば良いか悩んでおります。

現在は空いた時間帯を別の用途(ヨガやヒップホップ)で外部の人に貸し出していますが、社交ダンスの生徒との親和性が薄く、外部の人からすると新規顧客が増えないため今後継続して借りてもらうことがなくなると感じております。

立地は都心から外れた場所でそもそもあまり若い人が多い場所ではなく、テレビ番組やアニメで社交ダンスが取り上げられてもなかなか生徒は増えていません。

ダンスの楽しさを伝えるためには必ずしもスタジオだけとも限らないとは思っていますが、現状の衰退していくスタジオ運営から脱するためにどのような方法が良いのか教えていただけると幸いでございます。

永江さんの回答

結論から言いますと、思い切ってダンスのジャンルを変えた方が可能性があると思います。せっかく質問して下さったのに申し訳ないのですが、社交ダンスのスタジオを今後発展させていくのは正直厳しいのではないでしょうか。

理由は大きく分けて3点あるのですが、1つは社交ダンス自体が過去の産物になりつつあること。先日キンタロー。が社交ダンスの世界大会で入賞したというニュースがありましたが、あれだって競技人口の層が薄いから達成できたと思うんです。ストリートダンスなら芸能人がちょっと練習したくらいじゃ日本代表にもなれません。

2つ目は、「すごい」と「やろう」は違うということ。オリンピックの砲丸投げやアーチェリー、カーリングなども同様ですが、いくらテレビ番組やアニメで社交ダンスが取り上げられてもそれがきっかけで自分もやってみようとはなかなか思いづらいのではないかと・・・。

3つ目は初心者には敷居が高いダンスであること。社交ダンスは他に比べて非常にテクニカルな動きやリズム感が要求されるため、上達するにはまず体作りから始めないと難しいですよね。さらに競技中は体を密着させるため、既婚者やパートナーがいる人には抵抗感がある人も多いのではないでしょうか。

『Shall we ダンス?』を観ればよく分かりますw

それよりも中高年でも習えるダンスに方向転換した方が良いと思います。初めは振り付けの考案など難しいかもしれませんが、社交ダンスで基本が身についている人なら上達も早いと思いますよ。

例えば先日Instagramで北京のおじいちゃんが軽快なステップを踏むダンスが多くのいいねを集めていましたが、

 

 

このように「お孫さんと一緒に楽しく踊りましょう」と謳えば興味を持つ人は必ずいると思います。

その他にも映画『ラ・ラ・ランド』のようなミュージカル調のポップなものもいいですね。若者向けストリートダンスは高齢者にはハードルが高いですが、「ダイエットにも最適」「スポーツの代わりにダンスをなどとPRすれば、年を重ねても自由に楽しく踊りたいというニーズはあると思いますよ。

image by: Shutterstock

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商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

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