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【質疑応答】株式会社ブッキングリゾート(324A) 新規上場記者会見

株式会社ブッキングリゾート

会社概要
社名:株式会社ブッキングリゾート
設立:2013年
事業内容:宿泊施設への集客支援

IPO情報

■吸収金額 19.76億円(推定)
■業績の伸びの推移

出典:EDINET閲覧(提出)サイトhttps://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100V3QV.pdf)

■株主構成およびロックアップ




出典:EDINET閲覧(提出)サイトhttps://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100V3QV.pdf)

質疑応答:初値の受け止めについて

質問者:公開価格の25パーセント高で、その後ストップ高で来ていたのですが、ご感想をいただけますか。

坂根正生氏(以下、坂根):ご期待をいただいているのかなと感じていまして、これからより一層努力していきたいと考えています。

質疑応答:今後の成長戦略について

質問者:今後の成長戦略のところで、御社の強みとして、ニッチ市場に特化したというものがあるかと思います。旅館・ホテル全体になると、その部分の強みが薄れてしまう懸念があるかと思いますが、そのあたりはどうカバーされるのでしょうか?

坂根:もちろんニッチ市場に特化したことが、これまでの成功を支えたというところはあるのかなと思っているのですが、それ以外の要因として、「この施設に泊まってみたい」という、施設を目的地化するノウハウを既存のホテル・旅館にも適用させて、拡大をしていきたいと考えています。

質疑応答:競争優位性について

質問者:ユーザーの予約を増やすというところで、「楽天トラベル」や「じゃらん」などがあると思いますが、競争優位性をどのように確立させていくのかお聞かせください。

坂根:私たちの顧客の60パーセントは、当社でしかご予約が取れないお客さまです。それがこの完全集客支援というパターンなのですが、私たちの媒体でしか予約を取れない施設を多く抱えているというところが、他社さんとの大きな差別化、優位性になっていると考えています。

質疑応答:ペットに特化している理由について

質問者:ペットに特化されている理由を教えていただければと思います。

坂根:もともとは、リゾートグランピングサービスの中でペットと一緒に泊まれるお部屋を取り扱っていたのですが、その中で昨今のペットブームといいますか、やはり市場規模も伸びている、需要が非常に高いと感じました。

ペット専用の媒体はなかなか世の中になかったので、みなさまの利便性なども考えてサービスをスタートしました。おかげさまで、今のところは非常に好調に推移しているのかなと考えています。

質疑応答:インバウンドに対する戦略について

質問者:今年、インバウンドを強化されるというお話がありました。資料に「欧米からの観光客もターゲット」と書いてありますが、今年具体的にこういう戦略を取っていきたいというのはありますか?

坂根:ペットツーリズムの「いぬやど」というサービスをスタートした時に、集客サービスと同時に南房総で直営施設を開業しました。

直営施設を持つことによっていろいろな実験がどんどんできるんですね。Webサービスと直営施設をセットでローンチすると、非常に相乗効果が高いということがわかりました。なので、これからインバウンドに取り組むに当たって、2025年12月を目処に、もちろん国内の方も泊まれるのですが、海外の方向けのホテルの運営を開始したいと考えています。

そのタイミングで、大きくインバウンドの事業、集客支援をスタートさせたいと考えています。

質問者:具体的な場所とかは決まっているんですか?

坂根:いいえ、まだですね。

質疑応答:株主構成について

質問者:株主構成を確認させてください。今日の時点で親会社グループ、もしくはエス・エヌ・ホールディングスさんで、どれぐらいの比率をお持ちになられているのでしょうか?

今井裕二氏(以下、今井):親会社グループの株式会社にしがきと、株式会社デジタルストレージ、こちらは売り出しをかけていただいておりまして、エス・エヌ・ホールディングスだけが残る形式となります。売り出し後、今の状況でおよそ58パーセント程度の保有になっています。

質問者:58パーセントをエス・エヌ・ホールディングスが持っている?

今井:はい、左様です。

質問者:これは今後、どうなる方向ですか?

今井:今、親会社へ意向を確認をしています。現時点ではIPO直後で、当社がまだまだ成長段階で、株主の方も多くおられる状況なので、安定株主としてついていただいています。

例えば今後、より資金使途が生じた時に新株の発行をしたり、プライムやスタンダードという市場の変更などがあった際には、希薄化していくものだと考えていますし、エス・エヌ・ホールディングスに資金需要が生じた時は、追加で売り出しをされるということも可能性としてはあるとうかがっています。
質問者:現状、人的な関係としてはどういったものになっているのでしょうか。

今井:人の入り繰りとか、そういったものは発生していませんので、人的な関係もないですし、経営に関しても当社はすべての裁量を持たせていただいているので、なにか経営について「こうしたほうがいいんじゃないか」というような意見も特に受けていない状況です。

質疑応答:今IPOをした理由について

質問者:なぜ今ここでIPOをされたのでしょうか?

坂根:最初に集客支援事業をスタートをしたのが2019年ですが、そこで非常に需要があると考えました。最初にスタートしたのは、東海エリアの施設さまだったのですが、そこで非常に求めらているなと感じました。

私たちのような小さな会社はその当時まだ実績もなく、ちょっと言い方はあれですが、どんな会社かもわからないような会社が「集客をすべてお任せください」と言ってもなかなかお任せいただけない、ご信用をいただけないということが、これまで非常に多くありました。

そのため、信用力と認知度の拡大という点でIPOを目指した経緯があります。この時期に関しては、「今だ」とかではなく、「なるべく早くやりたいな」と思って進めてきた次第です。

質問者:ちなみに予定としては順調だったのでしょうか。

坂根:そうですね。おかげさまで比較的順調だったかなと思います。

質疑応答:コロナ禍における状況について

質問者:2019年に旅行事業を本格的に始めてすぐにコロナ禍になったかと思いますが、その時はどんな状況だったのですか?

坂根:緊急事態宣言など、大きなものが出た際は、他の宿泊業界同様に非常に大きな影響を受けました。しかし、自然の中で自由な滞在を楽しむという形態上、コロナ禍が少し追い風になったというところもあります。もちろんコロナ禍前も非常に人気はいただいていたのですが、より一層後押しされたかなというところもあります。

質疑応答:市場占有率と拡大の余地について

質問者:主な対象は、グランピングとリゾートヴィラという施設だということですが、御社がお客さんにできている割合はそのうちだいたいどれぐらいで、あとどれぐらいの拡大の余地があるものでしょうか?

坂根:まずグランピングのところで申し上げると、定義が少し曖昧なところがあるのかなと思っています。例えばホテルの一室にテントを置いたものをグランピングとおっしゃるところもあって、母数を定義するのは若干難しいのかなと思っています。

なのでそこは少し申し上げにくいのですが、グランピングに関しては、当社のお客さまではない企業さまがまだまだ非常にたくさんあるので、まだまだ多く市場はあるかなと思っています。

リゾートヴィラのところで申し上げると、例えば今の当社のお客さまでもけっこういらっしゃるのですが、使っていない別荘や空き家を改築をされて施設にされるケースはたくさんあります。そういったことを考えると、日本全国、まだまだ別荘や空き家は非常に多くあるので、まだまだ非常に大きな市場かなと感じています。

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