30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり138銘柄、値下がり82銘柄、変わらず5銘柄となった。
29日の米国市場は上昇。ダウ平均は300.03ドル高の40527.62ドル、ナスダックは95.19ポイント高の17461.32で取引を終了した。関税を巡る不透明感に寄り付き後はまちまち。その後もJOLT求人件数や消費者信頼感指数が予想以上に悪化したため成長減速を警戒した売りに伸び悩んだ。ベッセント財務長官が今後数週間で17か国との会合を予定しており、通商交渉が進展していることを明らかにしたほか、商務長官がインタビューで最初の貿易協定を巡り相手国の首相、議会の承認待ちであることを明らかにし貿易摩擦への懸念が緩和し、買戻しが優勢となり、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、トランプ大統領も国民の税負担を軽減すると減税策成立を公約し、上げ幅を拡大し終了。
堅調な米国株の動きを背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始。足元の上昇ピッチの速さや日米協議などが意識されたほか、指数インパクトが大きいファーストリテが前日比2%超下落したことなども影響し日経平均は上値の重い展開となった。ただ、大引けにかけてじりじりと値を切り上げた結果、終値ベースでは3月28日以来となる36000円台乗せとなった。
大引けの日経平均は前日比205.39円高(+0.57%)の36045.38円となった。東証プライム市場の売買高は22億8183万株。売買代金は5兆4367億円。業種別では、その他製品、サービス、医薬品、銀行、保険などが上昇した一方、海運、石油・石炭、輸送用機器、パルプ・紙、陸運などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は56.4%、対して値下がり銘柄は39.7%となっている。
値上がり寄与トップはソニーGとなり1銘柄で日経平均を約41円押し上げ
た。同2位はアドバンテストとなり、リクルートHD、TDK、コナミG、中外薬、豊田通商などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約78円押し下げた。同2位はキッコーマンとなり、トヨタ、ファナック、日立、商船三井、ニコンなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 36045.38(+205.39)
値上がり銘柄数 138(寄与度+403.21)
値下がり銘柄数 82(寄与度-197.82)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソニーG 3771 251 41.74
アドバンテ 5863 153 40.71
リクルートHD 7942 382 38.12
TDK 1521.5 62 30.93
コナミG 20350 925 30.77
中外製薬 8219 201 20.06
豊田通商 2825 163.5 16.32
バンナムHD 4949 155 15.47
任天堂 11830 395 13.14
第一三共 3644 131 13.07
トレンドマイクロ 10230 283 9.41
ダイキン工業 16295 175 5.82
大塚HD 6957 174 5.79
TOTO 3794 329 5.47
レーザーテック 13290 405 5.39
三菱電機 2760.5 140.5 4.67
スズキ 1707.5 35 4.66
東京海上HD 5708 91 4.54
オリンパス 1865.5 31.5 4.19
日東電工 2500.5 23.5 3.91
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 46980 -980 -78.23
キッコーマン 1395.5 -148 -24.61
トヨタ自動車 2729 -57.5 -9.56
ファナック 3654 -52 -8.65
日立製作所 3518 -229 -7.62
商船三井 4739 -533 -5.32
ニコン 1369.5 -140 -4.66
KDDI 2523.5 -11 -4.39
富士フイルム 2935.5 -43.5 -4.34
オリエンタルランド 3033 -112 -3.73
テルモ 2739 -13.5 -3.59
キーエンス 59840 -1050 -3.49
ZOZO 1454 -29.5 -2.94
NTTデータG 2827.5 -16.5 -2.74
良品計画 4850 -80 -2.66
日本郵船 4650 -216 -2.16
セイコーエプソン 1989 -26.5 -1.76
ルネサス 1672.5 -48 -1.60
SUBARU 2592.5 -47 -1.56
川崎汽船 1950 -45.5 -1.36