8日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり120銘柄、値下がり100銘柄、変わらず5銘柄となった。
7日の米国株式市場は反発。ダウ平均は284.97ドル高の41113.97ドル、ナスダックは48.50ポイント高の17738.16で取引を終了した。検索グーグルを運営するアルファベット（GOOG）の下落に押されるなか、トランプ大統領が通商交渉のために対中関税率を引き下げることはないとの姿勢を示すと売り材料となった。ただ、米連邦準備制度理事会（FRB）が米連邦公開市場委員会（FOMC）で予想通り政策金利の据え置きを決定、見通しの不透明性に言及も経済が引き続き堅調との見解を示し買いが再開した。終盤にかけて、大統領がバイデン政権時代のAI半導体輸出規制を撤廃すると発表し、ナスダックもプラス圏に回復した。
昨日の米株式市場で主要指数が上昇したなか、8日の日経平均は前日比83.72円高の36863.38円と反発して取引を開始した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）が1.74％上昇と、ダウ平均やナスダックに比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株などが指数を下支えする格好に。目先的な高値警戒感を指摘する向きがあるなか、日経平均は心理的節目の37000円に近づく場面では利益確定目的の売りや戻り待ちの売りが出たことで上値は重くなったが、TOPIXは10連騰となった。
大引けの日経平均は前日比148.97円高（＋0.41％）の36928.63円となった。東証プライム市場の売買高は19億1142万株。売買代金は4兆4795億円。業種別では、海運、サービス、非鉄金属、機械、食料品などが上昇した一方、その他製品、保険、鉄鋼、医薬品、鉱業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は53.5％、対して値下がり銘柄は42.0％となっている。
値上がり寄与トップはNTTデータGとなり1銘柄で日経平均を約83円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、東エレク、リクルートHD、富士フイルムHD、ディスコ、フジクラなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはバンナムHDとなり1銘柄で日経平均を約41円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、中外薬、コナミG、ソニーG、任天堂、TDKなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 36928.63(+148.97)
値上がり銘柄数 120(寄与度+371.45)
値下がり銘柄数 100(寄与度-222.48)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
NTTデータG 3492 500.5 83.24
アドバンテ 6587 237 63.06
東エレク 22355 450 44.90
リクルートHD 8518 226 22.55
富士フイルム 3153 117 11.68
ディスコ 30400 1635 10.88
フジクラ 5899 223 7.42
レーザーテック 13955 540 7.18
ファーストリテ 47470 90 7.18
横河電機 3265 192 6.39
野村総合研究所 5608 169 5.62
セコム 5449 80 5.32
ベイカレント 8046 302 5.02
ニトリHD 17575 295 4.91
エムスリー 1904.5 61 4.87
信越化 4380 26 4.32
ZOZO 1564 43 4.29
京成電鉄 1570.5 66.5 3.32
協和キリン 2189.5 98 3.26
IHI 12255 935 3.11
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
バンナムHD 4617 -412 -41.11
ソフトバンクG 7238 -177 -35.32
中外製薬 8312 -158 -15.77
コナミG 20410 -410 -13.64
ソニーG 3500 -81 -13.47
任天堂 12020 -330 -10.98
TDK 1532.5 -14.5 -7.23
大塚HD 7236 -178 -5.92
日東電工 2561.5 -35.5 -5.90
トヨタ自動車 2671.5 -34.5 -5.74
ファナック 3621 -31 -5.16
良品計画 4900 -131 -4.36
アステラス製薬 1408 -23.5 -3.91
HOYA 17810 -235 -3.91
キッコーマン 1399.5 -20.5 -3.41
村田製作所 2005.5 -40 -3.19
ホンダ 1443 -15 -2.99
東京海上HD 5720 -54 -2.69
京セラ 1692 -9.5 -2.53
大和ハウス工業 5157 -75 -2.49