13日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり152銘柄、値下がり73銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅高で4日続伸。前日比652.60円高（＋1.73％）の38296.86円（出来高概算12億2000万株）で前場の取引を終えている。
12日の米国市場は上昇。ダウ平均は1160.72ドル高の42410.10ドル、ナスダックは779.42ポイント高の18708.34で取引を終了した。中国との協議で90日間の一時的関税率大幅引き下げで合意したとの声明を受け、対中貿易摩擦の深刻化懸念が緩和し、寄り付き後大幅高。トランプ大統領が中国と最終的には通商協定で合意すると自信を表明し、終日買戻しが先行した。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。
米国株の大幅高や為替が1ドル148円台と円安ドル高が強まったことなどを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。輸出関連銘柄を中心に買われたことで、日経平均は寄付きから38000円台を回復。2月21日以来の水準まで上げ幅を拡大する場面がみられた。決算発表銘柄への個別物色も広がったことから、プライム市場の売買代金は3兆円台まで膨らんだ。
日経平均採用銘柄では、米中通商交渉の進展を材料に、安川電機、SMC、ファナックなど中国関連銘柄が買われたほか、米アップル新機種値上げ観測報道を受けて、太陽誘電も上昇。また、商船三井、川崎汽船など海運株も買われた。このほか、住友ファーマ、第一三共、ヤマハ、三菱UFJ、ソシオネクスト、デンカなどが上昇した。
一方、経営成績などに著しい影響を与える事象があると発表したシャープは大幅安となった。また、円安が進行したことでニトリHD、ニチレイ、アサヒなど円高メリット銘柄も売られた。このほか、大林組、清水建設、大成建設、鹿島建設など建設株がさえない。
業種別では、海運、銀行、その他製品、医薬品、倉庫・運輸などが上昇した一方、水産・農林、石油・石炭、建設、電気・ガス、不動産などが下落した。
値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約91円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、リクルートHD、中外薬、ファナック、TDK、信越化などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約13円押し下げた。同2位はKDDIとなり、セコム、ニトリHD、シャープ、三井不、アサヒなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 38296.86(+652.60)
値上がり銘柄数 152(寄与度+753.02)
値下がり銘柄数 73(寄与度-100.42)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 23810 920 91.80
ファーストリテ 49780 1120 89.41
リクルートHD 8924 587 58.57
中外製薬 7738 434 43.31
ファナック 3980 200 33.26
TDK 1671 55 27.44
信越化 4657 163 27.11
ソフトバンクG 7640 133 26.54
第一三共 3475 217 21.65
任天堂 12165 585 19.46
ダイキン工業 16695 545 18.13
トヨタ自動車 2856.5 103 17.13
日東電工 2777 87.5 14.55
トレンドマイクロ 10680 370 12.31
スズキ 1883.5 83.5 11.11
京セラ 1794 32 8.52
バンナムHD 4805 84 8.38
テルモ 2798 31.5 8.38
ソニーG 3640 48 7.98
豊田通商 3103 78 7.78
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 7248 -52 -13.84
KDDI 2628 -31 -12.37
セコム 5300 -174 -11.58
ニトリHD 16690 -365 -6.07
シャープ 830 -107.4 -3.57
三井不動産 1420.5 -34.5 -3.44
アサヒGHD 1983.5 -33.5 -3.34
大林組 2219 -89.5 -2.98
コナミG 19215 -80 -2.66
京王電鉄 3604 -343 -2.28
三菱重工業 2675 -61.5 -2.05
丸井G 2838 -61 -2.03
富士通 3272 -57 -1.90
清水建設 1509 -53.5 -1.78
JT 4453 -53 -1.76
7＆iHD 2281 -17.5 -1.75
花王 6429 -45 -1.50
イオン 4340 -44 -1.46
鹿島建設 3515 -87 -1.45
大成建設 7756 -208 -1.38