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後場に注目すべき3つのポイント~短期的な過熱感などが意識されて38000円台割れ

14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は5日ぶりに反落、短期的な過熱感などが意識されて38000円台割れ
・ドル・円は軟調、仲値にかけて売り
・値下り寄与トップはファーストリテ、同2位はテルモ

■日経平均は5日ぶりに反落、短期的な過熱感などが意識されて38000円台割れ

日経平均は5日ぶりに反落。前日比308.67円安(-0.81%)の37874.59円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。

13日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は269.67ドル安の42140.43ドル、ナスダックは301.75ポイント高の19010.09で取引を終了した。管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループの下落が重しとなり寄り付き後、まちまち。消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため関税によるインフレ上昇への懸念が緩和し相場の下値を支えた。サウジアラビア政府系ファンドが所有するAI新興企業との提携発表を受けた半導体のエヌビディアの上昇が支援し、ナスダックは終日買われ、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは一段安となり、まちまちで終了。

ハイテク株の上昇を受けて、東京市場は買い先行で取引を開始。日経平均は前日終値水準を上回ってスタートしたが、買い一巡後は、為替が1ドル147円台前半と前日比で円高推移となったことなどから上げ幅を縮小し、38000円台を割り込む展開となった。昨日までTOPIXが13連騰するなど短期的な過熱感等も意識された様子。

日経平均採用銘柄では、今期純利益予想が17%増となったが市場予想を下回ったことからニトリHDが下落したほか、ホンダも今期純利益予想が市場予想を下回ったことで売られた。このほか、決算がネガティブ視されて、カシオ、出光興産、ニチレイも売られた。また、安川電機はMSCIから除外がネガティブ視されて大幅反落。日本製鋼所、三井化学、ヤマハ発動機、トヨタ自なども下落した。

一方、決算発表と同時に大規模な自社株消却と自社株買いを発表した丸井Gが大幅高となったほか、好決算が材料視されたネクソンが急騰し年初来高値を更新。また、フィラデルフィア半導体株指数の上昇を受けて、アドバンテスト、ソシオネクスト、スクリーンHD、ディスコ、レーザーテックなど半導体株も総じて上昇。このほか、住友ファーマ、三井金、ソフトバンクGなどが上昇した。

業種別では、輸送用機器、不動産、精密機器、石油・石炭、医薬品などが下落した一方、銀行、鉱業、非鉄金属、空運、情報・通信の5セクターのみ上昇した。

後場の東京市場は決算発表銘柄に関心が集中し、日経平均は前場終値水準でのもみ合いとなりそうだ。本日は12時台にニッスイ、鹿島、東レ、アステリア、ADEKA、13時台に住友化学、SUBARU、ミツバ、萩原電気HD、14時台に安藤ハザマ、三住道路、SMC、酒井重、西武HDなどが予定されている。

■ドル・円は軟調、仲値にかけて売り

14日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、147円67銭から147円00銭まで値を下げた。仲値にかけて国内勢のドル売りが強まり、ユーロ・ドルは底堅く推移している。また、日経平均株価の下げ幅拡大の場面で、円売りがドルを下押しした。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円00銭から147円67銭、ユーロ・円は164円58銭から165円16銭、ユーロ・ドルは1.1182ドルから1.1197ドル。

■後場のチェック銘柄

・ジェイ・エスコム ホールディングス、エフテックの、2銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下り寄与トップはファーストリテ、同2位はテルモ

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・4月国内企業物価指数:前年比+4.0%(予想:+4.0%、3月:+4.2%→+4.3%)

【要人発言】

・トランプ米大統領
「我々は中国の門戸開放に努めている」
「対中関係は非常に良好」

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 独・4月消費者物価指数確定値(予想:前年比+2.1%)

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