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日経平均は4日続落、米国債格下げを嫌気した展開に

16日の米国市場でダウ平均は331.99ドル高の42654.74ドル、ナスダックは98.78ポイント高の19211.10で取引を終了。住宅着工件数が予想を下回ったほか、その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想外に低下した。一方、期待インフレ率が上昇し利下げ期待の後退で相場は一時売りに転じた。しかし、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が幹部による自社株購入の報道で反発すると相場はプラス圏を回復し終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了した。

米株式市場の動向を横目に、5月19日の日経平均は前営業日比181.36円安の37572.36円と4営業日続落でスタートした。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日、米国の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたことに対するリスク回避の動きが先行した。ただ、為替は1ドル145円前後でのもみ合いが続いたことで、過度な警戒感は広がらず。売り一巡後の日経平均は37500円水準での推移となった。

大引けの日経平均は前日比255.09円安(-0.68%)の37498.63円となった。東証プライム市場の売買高は16億7081万株。売買代金は3兆8215億円。業種別では、海運、石油・石炭、保険、証券・商品先物、非鉄金属などが下落した一方、医薬品、空運、水産・農林、不動産、輸送用機器などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は50.6%、対して値下がり銘柄は45.9%となっている。

日経平均採用銘柄では、SUMCOやアドバンテスト、レーザーテックなどの半導体関連株のほか、日本郵船、川崎汽船、商船三井などの海運株が軟調に推移。また、オリエンタルランド、ディーエヌエー、リクルートHDなどが下落した。このほか、決算発表以降売り優勢の展開となったビジョンが大幅安、宮越ホールディングス、サンウェルズ、ドリームインキュベータなどが値下がり率上位となった。

一方、証券会社によるポジティブなレポートが材料視されて第一三共が買い優勢となったほか、三井住友や三菱UFJなどの金融株も堅調に推移。また、三菱重工、サッポロHD、村田製作所、清水建設などが上昇した。そのほか、先週末発表の好決算を見直す動きとなったアーレスティが急騰、三菱化工機、日阪製作所、メドピアなどが値上がり率上位となった。

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