20日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり104銘柄、値下がり119銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は5日ぶりに反発。前日比192.93円高（＋0.51％）の37691.56円（出来高概算8億1000万株）で前場の取引を終えている。
19日の米国株は上昇。ダウ平均は137.33ドル高の42792.07ドル、ナスダックは4.36ポイント高の19215.46で取引を終了した。格付け会社ムーディーズによる信用格付け引き下げを嫌気し、寄り付き後は下落。その後、国債相場が反発し金利が低下に転じると安心感から買いが強まり、相場はプラス圏を回復し終了した。
米国株の上昇や、足元の調整に対する反動などが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は5日ぶり反発でスタートした後は、値がさ半導体株の上昇なども材料に37900円台まで上げ幅を広げる場面も見られた。G7財務相会議開催を受けて、38000円手前で上値は重くなったが、日経平均は前日比プラス圏を維持した。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートが材料視されてファナック、安川電機が上昇したほか、豊田自動織機がトヨタ自による非公開化を受け入れるとの報道が伝わりトヨタ自が買われ、豊田自動織機も大幅高。また、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソシオネクスト、レーザーテックなど半導体株が上昇。このほか、SMC、古河電工、荏原製作所、マツダなどが買われた。
一方、年初来高値水準で推移していた清水建設は、外部環境を材料視した輸出関連株上昇の反動で売り優勢となった。また、サッポロホールディングス、日本ハム、協和キリン、イオン、ニッスイなど内需株も弱い。このほか、東レ、住友ファーマ、京成電鉄、太平洋セメント、コニカミノルタなどが下落した。
業種別では、非鉄金属、輸送用機器、サービス、銀行、電気機器などが上昇した一方、繊維、金属、電気・ガス、水産・農林、小売などが下落した。
値上がり寄与トップはアドバンテとなり1銘柄で日経平均を約43円押し上げた。同2位は東エレクとなり、リクルートHD、ソフトバンクG、ソニーG、ファナック、フジクラなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約11円押し下げた。同2位はコナミGとなり、京セラ、任天堂、7＆iHD、富士通、アサヒGHDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 37691.56(+192.93)
値上がり銘柄数 104(寄与度+303.46)
値下がり銘柄数 119(寄与度-110.53)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 7229 163 43.37
東エレク 23460 395 39.42
リクルートHD 8570 272 27.14
ソフトバンクG 7701 122 24.35
ソニーG 3733 123 20.46
ファナック 3886 92 15.30
フジクラ 6104 310 10.31
SMC 55390 3080 10.24
TDK 1570.5 15.5 7.73
信越化 4618 45 7.48
安川電機 3455 197 6.55
塩野義製薬 2302 65 6.49
トレンドマイクロ 10855 165 5.49
トヨタ自動車 2692.5 27.5 4.57
日産化学 4304 129 4.29
テルモ 2719.5 14.5 3.86
エーザイ 3912 116 3.86
レーザーテック 14340 285 3.79
第一三共 3734 36 3.59
ディスコ 35140 530 3.53
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 48320 -150 -11.97
コナミG 19205 -235 -7.82
京セラ 1768 -21 -5.59
任天堂 11500 -120 -3.99
7＆iHD 2216.5 -38 -3.79
富士通 3227 -98 -3.26
アサヒGHD 1899.5 -32.5 -3.24
野村総合研究所 5860 -96 -3.19
良品計画 5174 -91 -3.03
イオン 4291 -79 -2.63
キッコーマン 1396.5 -15 -2.49
東京海上HD 5800 -50 -2.49
日本ハム 5192 -132 -2.20
協和キリン 2194 -60.5 -2.01
三越伊勢丹HD 2137.5 -58 -1.93
Jフロント 2069 -113.5 -1.89
大和ハウス工業 4970 -55 -1.83
日東電工 2623.5 -10.5 -1.75
京成電鉄 1567.5 -31 -1.55
住友不動産 5306 -46 -1.53