22日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり56銘柄、値下がり165銘柄、変わらず4銘柄となった。
21日の米国株式市場は続落。ダウ平均は816.80ドル安の41860.44ドル、ナスダックは270.07ポイント安の18872.64で取引を終了した。長期金利上昇を嫌気した売りが先行し、寄り付き後、下落。欧州中央銀行（ECB）が21日発表した金融安定報告で、米トランプ大統領の関税政策で米国資産のリスクに対する投資家の懸念が強まり、世界の金融システムにさらなる衝撃を与える可能性があると指摘。また審議中の減税法案を巡り、財政悪化懸念が広がり、長期金利が一段高、午後下げ幅を拡大した。ダウは管理医療会社ユナイテッドヘルスの下落も重しとなった。ナスダックはアルファベットの上昇を追い風に一時プラスに転じるも買いの勢いは続かず下落して終了。米国金融市場はトリプル安となった。
米トリプル安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は5月8日以来となる37000円台を割り込む展開に。米国経済への懸念等が意識されて積極的な買いが入りにくかったことで、後場下げ幅を広げる動きは見られたが、個別株では下値を拾う動きが一部見られたことから、日経平均は37000円水準で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比313.11円安（－0.84％）の36985.87円となった。東証プライム市場の売買高は16億7379万株。売買代金は4兆935億円。業種別では、空運、石油・石炭、輸送用機器、卸売、鉱業などが下落した一方、非鉄金属、海運、医薬品、倉庫・運輸、その他製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は31.2％、対して値下がり銘柄は65.3％となっている。
値下がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約60円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファーストリテ、ソフトバンクG、KDDI、京成、トヨタなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは中外薬となり1銘柄で日経平均を約14円押し上げた。同2位はソシオネクストとなり、塩野義薬、トレンド、テルモ、味の素、住友電工などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 36985.87(-313.11)
値上がり銘柄数 56(寄与度+61.86)
値下がり銘柄数 165(寄与度-374.97)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外製薬 7516 146 14.57
ソシオネクスト 2029.5 111.5 3.71
塩野義製薬 2353.5 33.5 3.34
トレンドマイクロ 10860 100 3.33
テルモ 2707.5 12 3.19
味の素 3348 44 2.93
住友電気工業 2693 68.5 2.28
古河電気工業 6238 635 2.11
第一三共 3753 21 2.10
ベイカレント 8158 114 1.90
ZOZO 1584 19 1.90
アステラス製薬 1390.5 10.5 1.75
横河電機 3487 51 1.70
三菱重工業 3044 44.5 1.48
三菱電機 2952.5 43.5 1.45
川崎汽船 2175 42 1.26
ニチレイ 1849 37 1.23
ヤマハ 1012 11.5 1.15
TOPPAN 4007 66 1.10
IHI 13755 290 0.96
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 6784 -226 -60.14
東エレク 22680 -565 -56.38
ファーストリテ 46660 -520 -41.51
ソフトバンクG 7462 -84 -16.76
KDDI 2505 -27.5 -10.98
京成電鉄 1365.5 -166.5 -8.31
トヨタ自動車 2620 -42.5 -7.07
伊藤忠商事 7444 -159 -5.29
リクルートHD 8397 -49 -4.89
ファナック 3905 -29 -4.82
ホンダ 1415 -22.5 -4.49
京セラ 1728.5 -16.5 -4.39
豊田通商 2927 -44 -4.39
セコム 5338 -63 -4.19
オリンパス 1828.5 -29.5 -3.92
コナミG 18820 -115 -3.83
三井物産 2937 -56 -3.73
ニトリHD 15105 -205 -3.41
フジクラ 5958 -101 -3.36
ネクソン 2500 -50 -3.33