28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり164銘柄、値下がり57銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は4日続伸。前日比194.75円高(+0.52%)の37918.86円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。
27日の米国株式市場は反発。ダウ平均は740.58ドル高の42343.65ドル、ナスダックは461.95ポイント高の19199.16で取引を終了した。トランプ大統領がEUへの50%関税導入を6月1日から7月9日まで延期すると発表したことを受け、ダウ、ナスダックともに寄り付き後上昇。長期金利低下を追い風にハイテク株や主力株に買い戻しの動きが強まった。また5月の消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで過度な景気悪化懸念が後退、上げ幅を拡大し終了した。
米国株高を背景に東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は5月14日以来となる38000円台を回復してスタートした後は、上値が重くなったものの、38000円水準でのもみ合いとなった。為替が1ドル144円台と前日比では1円超の円安ドル高となったことも買い材料視されたが、日米関税交渉は意識されたことなどから積極的な売買は引き続き手控えられた。
日経平均採用銘柄では、米ハイテク株上昇を受けて、アドバンテスト、ソシオネクストなど半導体株の一角が買われた。また、三菱重工、日本製鋼所など防衛関連の一角も上昇。このほか、アルプスアルパイン、オークマ、村田製作所、SOMPOホールディングス、パナソニックHDなどが買われた。
一方、足元強かった大成建設、鹿島建設、大林組など建設株が売られたほか、円高メリット銘柄のニトリホールディングスも弱い。このほか、住友鉱山、富士電機、野村総合研究所、住友ファーマなどが売られた。個別では、ビットコイン関連で賑わっていたリミックスポイントが売り優勢となった。
業種別では、その他製品、空運、石油・石炭、医薬品、水産・農林などが上昇した一方、鉄鋼、電気・ガス、精密機器の3セクターのみ下落した。
値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約39円押し上げた。同2位は東エレクとなり、第一三共、ソフトバンクG、ソニーG、テルモ、TDKなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約6円押し下げた。同2位は中外薬となり、HOYA、NRI、バンナムHD、リクルートHD、ニトリHDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 37918.86(+194.75)
値上がり銘柄数 164(寄与度+243.76)
値下がり銘柄数 57(寄与度-49.01)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 7290 149 39.65
東エレク 23340 145 14.47
第一三共 3912 105 10.48
ソフトバンクG 7853 52 10.38
ソニーG 3859 50 8.32
テルモ 2750 29 7.58
TDK 1585 15 7.23
任天堂 12395 190 6.32
ホンダ 1437 25 4.89
豊田通商 3018 47 4.64
味の素 3572 69 4.59
ダイキン工業 16280 135 4.49
デンソー 1935 29 3.86
村田製作所 2129 48 3.79
オリンパス 1818 26 3.39
コナミG 20335 100 3.33
花王 6583 99 3.29
住友不動産 5497 96 3.19
フジクラ 6572 90 2.99
スズキ 1832 23 2.99
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 3911 -37 -6.15
中外製薬 7547 -55 -5.49
HOYA 17635 -290 -4.82
野村総合研究所 5764 -127 -4.22
バンナムHD 4750 -40 -3.99
リクルートHD 8611 -27 -2.69
ニトリHD 14845 -140 -2.33
キッコーマン 1335 -11.5 -1.91
住友金属鉱山 3298 -114 -1.90
三菱電機 3008 -57 -1.90
信越化 4589 -9 -1.50
富士電機 6484 -169 -1.12
オリエンタルランド 3124 -29 -0.96
ZOZO 1563 -9.5 -0.95
京成電鉄 1381 -17 -0.85
三菱商事 2932 -8 -0.80
KDDI 2526 -1.5 -0.60
富士通 3331 -18 -0.60
丸井G 2973 -16 -0.53
イオン 4404 -15 -0.50