10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり133銘柄、値下がり87銘柄、変わらず5銘柄となった。
前日9日の米国株式市場はまちまち。対中通商協議の再開で期待感が広がったほか、NY連銀が発表したインフレ期待率の低下で長期金利が低下したことも好感された。終盤にかけ、通商協議が10日も継続することが明かになると様子見気配が強まり、ダウは失速し小幅安に転じ、主要指数は高安まちまちで終了した。米株式市場の動向を横目に、10日の日経平均は189.60円高の38278.17円と3日続伸して取引を開始した。朝方から買い手優勢となり前引けにかけて上げ幅を広げる展開となり、米中の貿易協議が進展するとの期待が投資家心理の支えとなるなか、東京市場のハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、米長期金利や円相場が落ち着いた動きだったことも安心感を誘った。ただ、14時ごろに発表された台湾TSMCの5月月次売上高が前年同月比で大幅増となった一方で、前月比では約8％減となったことを受けて国内の半導体関連株が後場急激に失速。日経平均株価も上げ幅を縮小して取引を終了した。
大引けの日経平均は前日比122.94円高の38211.51円となった。東証プライム市場の売買高は15億9049万株、売買代金は4兆661億円だった。業種別では、海運業、精密機器、鉱業が上昇した一方で、保険業、倉庫・運輸関連業、銀行業が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は41％、対して値下がり銘柄は54％となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約35円押し上げた。同2位はコナミGとなり、信越化、第一三共、ダイキン、テルモ、ファナックなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約27円押し下げた。同2位は東エレクとなり、中外薬、フジクラ、ソニーG、東京海上、アドバンテストなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 38211.51(+122.94)
値上がり銘柄数 133(寄与度+227.33)
値下がり銘柄数 87(寄与度-104.39)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 7909 179 35.72
コナミG 20415 350 11.64
信越化 4594 62 10.31
第一三共 3650 95 9.48
ダイキン工業 16570 260 8.65
テルモ 2642 30 7.98
ファナック 3810 46 7.65
ニデック 2841 116 6.17
大塚HD 7299 164 5.45
HOYA 17025 315 5.24
キーエンス 60050 1570 5.22
資生堂 2514 148 4.92
バンナムHD 4715 47 4.69
日東電工 2645 27 4.49
安川電機 3287 124 4.12
住友不動産 5658 124 4.12
ベイカレント 7618 237 3.94
SMC 53670 1170 3.89
富士フイルム 3169 33 3.29
TDK 1543 6.5 3.24
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 48590 -340 -27.14
東エレク 23740 -115 -11.48
中外製薬 7656 -107 -10.68
フジクラ 6879 -191 -6.35
ソニーG 3800 -33 -5.49
東京海上HD 6155 -70 -3.49
アドバンテ 8304 -10 -2.66
三菱重工業 3403 -66 -2.20
伊藤忠商事 7434 -62 -2.06
クレディセゾン 4110 -60 -2.00
味の素 3635 -26 -1.73
三井物産 2924.5 -25.5 -1.70
KDDI 2431.5 -4 -1.60
SOMPO 4298 -68 -1.36
三菱電機 2971 -40 -1.33
東京瓦斯 4735 -189 -1.26
ヤマトHD 1975 -34.5 -1.15
MS＆AD 3449 -36 -1.08
IHI 15325 -310 -1.03
良品計画 6117 -28 -0.93